「始めたのはつい20日前くらいです。月15万円あれば何とか生きていけるけれど、今の仕事だとそれすらもらえない。しかも会社員だからシフト制のバイトをすることも難しく、藁にもすがる思いで始めたのがパパ活です。早速2名の方とお付き合いしていて、次の予定も入っています。正直、ご飯をおごってもらえるだけでもありがたい。当分は続けます」
現在は対称的な経済状況の2人だが、このかなこさんのように社会人で生活が苦しく、時間の都合がつきやすいパパ活を始めるというケースは非常に多いようだ。
「実際、クラブの女性登録者数が増えるのは4月下旬から5月にかけて。会社に入ったけれど初任給をもらってあまりの低さにびっくりして、とか大学入学とともにバイトを始めたけれど苦しくて…という理由の人は多いです」(前出・窪塚氏)
男性がパパ活を始める事情はどうか。男性の場合は肉体関係を求める人が多いが、それだけではないようだ。
「キャバクラやスナックだと女性とのやりとりの中に『営業』という色が強くなる。しかし、会員制の交際クラブだと紹介人がお互いを引き合わせるという形なので、疑似恋愛に近い感覚になるのです。やっぱりみなさん、恋がしたいという気持ちがあり、出会いを求めているんです」(前出・窪塚さん)
「ユニバースクラブ」に1年前に登録し、2人の女性の“パパ”だという40代独身のIT企業社長・松本祐樹さん(仮名)は「とにかく楽しい」と笑顔で語る。
「日常生活でなかなか会えない華やかな業界の女の子や、とびきりの美人と出会うことができる。あまりにも多くの美女と会いすぎて、合コンに行っても楽しめなくなってしまったほどです。…今は毎日、楽しいけれど結婚とか将来を考えると少し不安です」
お金に余裕のある“パパ”がいて、“パパ”を求める“娘”がいる限り、パパ活はなくなりそうにない。