危険を避けるため、会員制の交際クラブを利用する人もいる。これらの交際クラブの多くは男性が一定の料金が必要で、女性が無料のところが多い。クラブ側は男性のオファーをもとにセッティングを行い、実際にデートしてからは“自由恋愛”という形になる。現在、月に900人もの女性が新規登録をするという「ユニバースクラブ」の広報担当の窪塚氏はこう語る。
「交際クラブは登録するために、身分証を確認したりスタッフが面接をしたりして、男女ともに厳重な“審査”のもとデートをセッティングします。加えてデート後に男女ともに“どんなデートだったか”などフィードバックをしてもらうため、問題があったり困ったことがあったりしたら、すぐに対応することができるのがいいところだと思います。ただし、男女ともにかなりシビアなフィードバックが来るから、登録したはいいけれど一度きりでその後が声がかからない…というケースも散見されます(苦笑)」
ここまで管理されていると、トラブルは起こりにくそうだが、実際、どんな人が利用しているのか? 同クラブに登録して、過去に月100万円を稼いだという大学生のゆいさん(仮名・21才)が語る。
「私のパパ活デビューは大学1年生。18才でした。実家暮らしでお金にも困っていたわけではなかったのですが、一人暮らしをしてみたい、もっとリッチな生活をしたいという気持ちもあり、水商売を体験することにしたんです。そこで、ついたお客さんから『個人的にサポートしたい』と言われたことがきっかけでパパ活を始めました。だけど、段々と距離が縮まりすぎて、『一緒に住もう』と言われるようになり、関係が破綻してしまって…その経験を経て、間にスタッフのかたが入っていたら安心だと思ってユニバースクラブに登録しました。
パパ活をやめるという選択肢はなかったです。やっぱり、大学生で時間と可能性があるうちに、色々体験しておきたい(笑い)。彼氏がいるときは、さすがにやっていないけれど、そうじゃなければこれからも続けたいです。お金に余裕があると、心が豊かになって安心した生活ができますし」
満足げに話すゆいさんは、この取材の後も長く交際している50代の“パパ”とデートだという。女子大生にしては大人びたブラックワンピースに身を包んでいた。
実家暮らしでリッチな大学生活をしているゆいさんと対照的に、社会人にもかかわらず月の収入が10万前後で生活に困窮し、パパ活を始めたのがかなこさん(仮名・21才)だ。