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2020.02.28 16:00  週刊ポスト

コロナ騒動で注目、「欧米は人権意識が高い」という極端な考え

パリ郊外の日本食店への差別的書き込みを伝える「ル・パリジャン電子版」

 新型コロナウイルスが凄まじい勢いで世界中に広がり、人々を不安に陥れている。その影響で、ふだんは目立たない差別意識が露骨になってきた。ネットニュース編集者の中川淳一郎氏が、コロナウイルス騒動でクローズアップされている人種差別と安全対策について考察する。

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 欧米でアジア系の人々が「コロナウイルス!」と呼ばれて差別される事態が起きている。たとえば、中国人が経営するパリの日本食店では、「コロナウイルス 出て行け ウイルス」とスプレーで落書きされた。アジア系の人々がSNS上で「私はコロナウイルスではない」と表明する運動も発生。それだけアジア系が虐げられているのだろう。これが自由・平等・友愛の精神なんですかねー(棒読み)。

 これを見ると“白人様”の中にはいまも多くの差別主義者がいるんだな、ということが分かる。あぁ良かった。欧米の人々こそ“人権意識が高い”と述べる一部日本人の極端さが浮かび上がるからだ。

 日本のリベラルと呼ばれる人々は北欧やフランス、アメリカ(トランプ支持層を除く)の民度の高さをネットで称賛する傾向がある。そして日本がいかにダメかをドヤ顔で主張するが、一部白人様の人権意識のなさに目をつぶるなよ。

 称賛の対象となる人物は恵まれた人生を送ってきた白人様たちということであり、これらの国の恵まれた人生を送っていない人の中には、移民や外国人に対しては良い感情を持っていない人も多い。

 私は1987年から1992年までアメリカで中高時代を過ごしたが、日本人へのバッシングはひどかった。当時の日本は経済的にアメリカに対して優位に立っていたため、いたくプライドを傷つけられたのだろうし、「黄禍論」は根深い。

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