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「コロナは26~27度で死ぬ」このデマの情報源を突き止めた

買い占めも発生(時事通信フォト)

 新型コロナウイルスに関するデマが“感染爆発”を起こしている。SNSやメールを通じて嘘の「予防法」などを信じさせられているシニア層がどんどん増えているのだ。

 デマには流行があり、1月末頃には「致死率15%。人類史上最凶のウイルス」というガセ情報が広がったが、いま、ネットで感染のピークを迎えているのが、「〇〇病院(実名)の看護婦さんからのアドバイスを提供いたします」ではじまる次のような内容だ。

〈武漢研究所に派遣されるクァク・グヨンの米国友人の文です。必ずたくさん伝達してください。

 彼は無限肺炎ウイルスの研究を行っています。たった今電話をかけてきて、風邪を引いたときは鼻水と痰があり、コロナウイルス肺炎は鼻水のない乾いた咳なのでこれが最も簡単な識別方法だ。このような医療知識についてもっと知れば、予防に役立ちます〉

──と風邪と新型肺炎の症状の違いが書かれ、次に“予防法”が続く。

〈今回の武漢ウイルスは耐熱性がなく、26―27度の温度で死にます。そのため、お湯をたくさん飲む。親戚にお湯を飲ませれば予防できる。陽射しの下に行ってください。冷たい水、特に氷水を飲まないでください。お湯を飲むことはすべてのウイルスに効果的です〉

 ウイルスを殺菌できる温度は「26~27度」という記述が多いが、「36~37度」「56~57度」など複数のバージョンがあった。人から人へと伝わるうちに少しずつ変化するところはウイルスそっくりだ。

 こうした情報が「友人から、貴重な情報が入りました」「医療機関に勤めているドクターから情報が入ったので」とシェアされ、拡散されている。

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