文章や情報源を変えた複数の「対策デマ」が流れた(記者に届いたLINE)

 文末に「医師の助言」として、〈コロナウイルスは大きさが非常に大きく(直径は約400-500nm)、すべての一般マスクでこれをフィルタリングすることができます。しかし、感染した人があなたの前でくしゃみをすれば3メートル離れ、気をつけてください〉など、8項目の丁寧で不正確なアドバイスが付いているパターンもある。

 もちろん、根拠がないデマだ。お湯を飲んでも新型コロナウイルスの予防にはならないし、同ウイルスの直径は100~200nm(ナノメートル)で、ウイルス自体の侵入をマスクで防ぐことはできない。

◆デマの発生源も「中国」

 いったい、どこでこのデマが生まれたのか。経済ジャーナリストで中国語の翻訳者でもある浦上早苗氏は、この怪しい内容のメールが多くの人から繰り返し届いたことに疑問を感じ、送信者を遡っていくことで情報源を突き止めた。

 元ネタは2月中旬に中国のネットで流れ、「これまでのデマをミックスしたスーパー混合デマバージョン」と紹介された文章だった。中国の医師グループが開設した「新型肺炎情報特設サイト」で内容が検証されて完全に否定されている。浦上氏の日本語訳である。

〈同級生の甥で、修士課程を卒業し、深セン病院で仕事をしている人が、新型肺炎の研究のために武漢に行っています。彼が今電話をかけてきて、友達に伝えるように言いました。ウイルスは26~27度の環境で生きられないので、お湯をたくさん飲むように。体を温めて、生姜をたくさん食べて運動もたくさんすると感染しません。生姜、にんにく、唐辛子もいいです。寒いところにはいかないように。ウイルスは太陽にさらすと消滅します〉

 たしかに共通点が多く、“原典”らしいとわかる。中国で「デマ」と断定された情報だったのだ。

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