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2020.03.10 11:00  週刊ポスト

リリー・フランキー 「老い」と「死」への思い語った

映画『一度死んでみた』を語るリリー

 劇中では“一度死んでくれ~!”と父への不満をライブで爆発させる七瀬だったが、ある日、父が本当に死んでしまったと知らされて大騒動を巻き起こす。だが実際は「2日間だけ死んじゃう薬」を父が飲んだせいで、リリーは仮死状態の計が三途の川で出会うあの世への案内人・火野として登場する。

「死なずに死んだふりをする薬だと言われても、僕は生き返れる保証を信じないですねぇ。でも今日、舞台挨拶に行くという気持ちで仏壇に線香をあげていた時には“この映画みたいにこの人たちがみんな死んだふりをしていたらいいな”と思いました。自分が年を取るにつれて身近な人が亡くなり、仏壇の中がどんどん人口過密になっていくので」

 2011年にみうらじゅんとの対談をまとめた『どうやらオレたち、いずれ死ぬっつーじゃないですか』(扶桑社刊)では、本当に世の人々が怖がっているのは「死」ではなく「老い」だと語っていたリリー。

「当時はみうらさんが50代、僕が40代で死ぬという感覚がまだリアルじゃなかった。どうも死ぬらしいよと聞きかじった感じで本を作りましたが、さすがに60代と50代になると、聞きかじりじゃなくて現実問題になりますからね。医者でも体のためにたばこをやめなさい、ではなくやめてはどうですか、と言われるようになる。

 たばこを吸い続けて寿命を縮めるも、やめて延ばすも、こちらの人生設計に委ねられる世代になってきた。だからそろそろ、終の仕事に入らないといけないんじゃないですか。いつ死んでもいいようにって、書きかけの原稿や人からもらった手紙など、見られたくないものは処分しておくとか」

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