「市中に流通している薬ですが、新型コロナの症状が改善したという症例が感染症学会のウエブサイトに掲載されて一躍有名になりました。吸入タイプのステロイドで、新型コロナウイルスが引き起こすウイルス性肺炎を抑える効果が高かったとされます。副作用が少ないことも注目を集める理由です」(長澤氏)
3月10日にオルベスコを製造・販売する帝人ファーマは、厚労省の要請を受けて臨床試験用に2万本を確保したと発表した。
未知の部分の多い新たな脅威から命を守るためには、どんな持病や服用薬が重症化のリスクをもたらすかを知った上で、予防や治療についての正しい知識を身につけていくことが、何より大切となる。
※週刊ポスト2020年3月27日号