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4月から事実上の「首都封鎖」、その先に待ち受ける事態は?

もはや有事(時事通信フォト)

 小池百合子・都知事は3月25日の緊急会見で「(新型コロナウイルスの)感染爆発が懸念される重大局面だ」として、週末の不要不急の外出自粛、平日は自宅で仕事し、夜間外出も控えるように要請した。

 会見2日前に厚労省が推計した「東京での感染者が4月8日までに530人増える」という予想をさらに上回るペースで伸び、感染爆発が迫っているからだ。

「即、ロックダウンということではございません」

 小池氏はそう説明したが、東京は事実上、4月から封鎖状態に入る。

 東大をはじめ多くの大学が入学式を中止。慶應大は授業開始を4月末、早稲田、東京都立大などは5月の大型連休明けまで延期することを決め、小池氏は都内の他の大学にも「効果のある対策を取っていただきたい」と呼びかけた。春休みで帰省中の学生の多くは5月まで東京に戻らない。

 東京の大学生数は約74万人、そのうち地方出身者が3分の2を占めている。都内の全大学が4月休校を決めた場合、大学生だけでざっと50万人が東京から消えることになる。

 休日の行楽自粛の影響でJR東日本は4月の臨時列車を軒並み運休、東京メトロはイベント自粛とテレワークの広がりで平日の利用者がすでに20%減少しているが、今後、自社の社員の4割が欠勤した場合を想定した大幅減便ダイヤを検討していることを明らかにした。

 空の玄関・羽田空港でも航空各社が大幅運休・減便を決めた。全日空は新入社員の入社の先延ばしに加え、客室乗務員の6割、約5000人の「一時帰休」を労働組合に提案している。これは平均賃金の6割を保障して休暇をとらせる制度で、リーマンショックの際には、自動車、電機、鉄鋼はじめ多くの企業が一時帰休を実施した。

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