千葉雄大の芝居の幅の広さに注目

 随所に活用される「和歌」。「いいね」を「いとおかし」と置き換えるセリフ。あるいは「SNS」を「江州得怒江州」、「スマホ」を「須磨」といちいち漢字の当て字を画面に提示する演出なども遊び心に満ちていて、平安貴族と現代人の落差を描き出すアイディアが楽しい。光が突然、和歌を詠み始めるシーンは見所で、岡崎体育さんによる主題歌も和歌の定型・五七五で始まるユニークさ。

 烏帽子姿の千葉さん、「愛される作品を目指してスペクタクルな仕掛けも借りつつ、超ド真面目に演じます」とコメントしています。「超ド真面目に」というのが肝。まだスタートしたばかりで今夜が第2話ですが、光をヒモのように部屋に住まわせる沙織が、だんだんに光の存在そのものに心を溶かし癒されていく、という変化の過程が見物となるでしょう。

 こんな重苦しい雰囲気の中だからこそ、ウイットに富んだ、突拍子のなさを楽しむ大人のラブコメとして期待しています。

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