家族という宿痾に苦しめ続けられる杏。A子さんは、いまも杏名義で購入したマンションを“所有”したままだ。
「最近は、(A子さんは)長男の大さんの自宅によくいらっしゃるようです。今月も大きな荷物を持って家に入っていく姿を見ていますよ」(大の自宅の近隣住民)
4月中旬、自宅から出て来た大にA子さんと杏の裁判について聞こうとしたが、声をかけるなり「申し訳ございません」と言い、再び自宅に入った。
肉親と争い、愛した夫には裏切られ──杏の心中は察するにあまりあるものがある。
さらに、この新型コロナウイルスである。東出が家を出てからというもの、杏は双子の娘を含めた3人の子供を、先の見えない孤独の中で“ワンオペ”で育てている。
「緊急事態宣言で保育園は休園。外出もままならず、誰にも頼れずに本当にかわいそうです。いったい、杏さんが何をしたって言うんでしょう」(前出・杏の知人)
その問いに誰も答えることができないが、答えを誰よりも欲しているのは、杏本人なのかもしれない。
※女性セブン2020年4月30日号