「霊安室などで慌てて葬儀社を決めると、失敗する可能性が高くなります。ご遺体を運び込める一戸建てなら、病院が提携している葬儀社に頼んで一度病院から自宅に連れて帰ってから、葬儀社を考えるのも1つの方法です。パンフレットにはセット料金の最低金額が書かれていますが、サービスがどこまで含まれているかを、漏れなくチェックするようにしましょう」
見積書にサインをしていても、正式に契約をしていなければキャンセルも可能だ。
「葬儀会社がご遺体を引き取り安置した後、断りづらい状況下で追加オプションを提案されて、やむなく契約してしまうことがあるかもしれません。断ってもしつこくすすめてくるなら、葬儀社を変えてもかまいません。ドライアイス代と輸送費用が2万~3万円程度かかりますが、納得できない葬儀を行って後悔しないようにしてください」(山田さん)
葬送・終活ソーシャルワーカーの吉川美津子さんはこんなアドバイスをする。
「事前にインターネットで葬儀社を調べて当たりをつけている人は多いですが、見積もりまで取っている人は少ない。見積もりがないから、契約時にズレが生じてしまうんです。セット料金に含まれている内容を確認するためにも、参列者の数や規模を伝えて、見積もりまで出してもらうと安心です。同地域で数件の葬儀社から見積もりを取り寄せれば、相場が見えてくるし比較しやすい」
※女性セブン2020年4月30日号