夏場所、そして7月の名古屋場所も初日を2週間遅らせることがすでに発表されている。
「6月はもともと巡業がないため、月をまたいで後ろにずらすことができた。名古屋場所は東京五輪開催の関係で1週間前倒していたので、五輪の延期によって遅らせることが可能だった。プロ野球やJリーグなどの様子を窺いつつも、“何としても開催”の方向で進めており、地方場所で祝儀が期待できる名古屋場所については(観客を入れた)通常開催を前提として進めているという。相撲協会のトップたちは部屋持ちの親方。親方衆の懐具合がわかるだけに、なんとか救済したいと考えているからでしょう。他のプロスポーツでは現時点で通常開催を検討するなど考えられませんが……」(相撲担当記者)
無観客開催となった春場所では、八角理事長(元横綱・北勝海)が初日恒例の協会挨拶で「力士の四股は邪悪なものを土の下に押し込む力がある」と、神事としての大相撲を強調したが、本心は“土俵に埋まっているカネ”を掘り起こすことで頭が一杯なのだろう。