◆美とは、自分が心地よくあること
──プラスサイズモデルをされることで、どう変わりましたか?
藤井:自分の体型が評価されることで、自信を持てるようになりました。アジア人のプラスサイズモデルは少ないので、強みにもなっています。インスタで写真を発表して、フォロワーが増えたのも嬉しいことです。役者の仕事にもつながっています。
私は、美というのは、自分が心地よくあることだと思っているんです。だから、痩せたい人はそうしたらいいし、でも、痩せているだけが美しいわけでもないと思う。私はアメリカの派手なメイクが好きなんですが、化粧をしている美しさも、していない美しさもある。どんな体型の人だって、好きな服を着ていいんです。自分が、自分らしさと折り合いをつけることが、美しさと言ってもいいかもしれません。
──藤井さんの活動に刺激を受けている人も多いと思います。
藤井:私のような容姿の人間がモデルとして活動していることを知ってもらって、こういう可愛さもあるんだとか、こういう美しさもあるんだということを、伝えていけたらと思っています。アメリカも、30年、40年前は、白人の細い女の子=綺麗な子、という価値観が主流だったと思います。それがいろんな人の力で徐々に変わってきた。日本も変わると思っています。
──インスタグラムを拝見すると、コスプレの姿も目に付きます。アメリカで人気ですか?
藤井:私自身が好きなんです(笑)。漫画が大好きで、中学生くらいからコスプレをやっていました。目立つのも、それから、ものを作るのも好きなんですよね。ディズニーも好きで、ロスに住んだ理由の一つがディズニーランドに行くため。アメリカでは「ディズニーバウンド」という、私服でディズニーキャラクターを表現するコーディネートが流行っているんですが、少し前、友達のぶんまで服を作って、お揃いで行ってきました。今は新型コロナウイルスの感染拡大で、ディズニーロスですね。