トイレは使用するたびに洗う。ひと手間かけるだけで、感染予防になる(写真/PIXTA)

 新型コロナは感染しても無症状のケースが多く、知らない間に他人にうつしてしまう。中国・武漢の病院では空気中を漂う微粒子(エアロゾル)からウイルスが検出されたとされるので、まず心がけたいのが室内の充分な換気だ。

「感染リスクを下げるには、部屋の充分な換気をして室内のウイルス量を下げることが重要です。日中は1~2時間ごとに5~10分の換気を心がけてほしい」(吉田さん)

 トイレ、風呂場にもウイルスが潜んでいる。クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」から全員下船した後の調査では、乗船時に無症状でのちに陽性が確認された乗員乗客の浴室内トイレの床からウイルスが検出された。

「トイレは便器内の通常清掃をまめに行い、使用ごとに接触部位をアルコール洗浄し、手を拭くタオルも使い捨てのペーパータオルが望ましい。充分な換気も忘れずにしてください」(一石さん)

 風呂場もこまめな洗浄を心がけたい。

「風呂場を利用後はさっと掃除をしてウイルスを流しきります。浴室はイエローゾーンになるので、ドアの取っ手などもこまめにアルコールで拭ってください」(近藤さん)

 最大の注意を払いたいのが食事の時間だ。

「ものを食べるときは必ず口を開けるうえ、会話をすると飛沫が飛ぶため感染リスクが非常に高くなります。家族で食事をする際は対角線上に座り、できる限り間隔をあけるか、横並びとなり、なるべく話さないで食べてください」(一石さん)

 家族が揃いやすく、食事時間も長くなりがちな夕食は最もリスクが高いので要注意だ。

 ゴミ出しも油断できない。

「特に鼻をかんだティッシュペーパーは小さな袋に入れて、口を結んで捨てるようにします。使い捨てマスクもそのままゴミに出すのではなく、ティッシュペーパーと同じくポリ袋などに入れて捨てることが大切です」(近藤さん)

※女性セブン2020年5月21・28日号

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