苦境に陥ったキャバ嬢たちからの勧誘が続いたが……(イメージ)
そんな貴司さんは、このコロナ禍にどう対応したのか。
小池百合子都知事が「オーバーシュート」という言葉を使って不要不急の外出自粛を要請したのは3月25日。その後、30日には、具体的に「夜間から早朝にかけて営業しているバー、ナイトクラブ、酒場など接客を伴う飲食業の場」への入店自粛を呼びかけた。
「その頃、そろそろキャバクラには行けないなと思っていたんですが、まだ緊急事態宣言が出る前だから、開いている店も多かったんです。で、毎日ラインが来るようになって。助けて、店に来て、っていう営業の。そんなんばっかじゃなかったかもしれないけど、ちゃんと読んでないからわかりません。いずれにしろ、僕はそんなに金を使う客でもないし、キャバ嬢に大事にされていたわけでもないのに、これかよって驚いて」
キャバ嬢から貴司さんへのラインは1日10数件、放っておいたら、数日で、未読ラインは100件を超えていたという。
「まあ、過去に行ったことのある、いろんな店から来ていたみたいで。正直、行きたい気持ちはありましたが、感染したら会社に迷惑かけますからね。社会人なので、その辺は考えますよね。そもそも僕、しんどいのとか、痛いのが、ほんとダメなんですよ。熱が38度で死にそうになる。コロナって、軽症っていっても、熱が出るって聞いただけで、かかりたくないって思ってました」
しかし、勧誘はラインだけではなかった。