さらに食事でも肺を強くするといわれる食材がある。管理栄養士の清水加奈子さんは、東洋医学の教えをもとに“肺を潤す”ことが大切だと話す。
「空咳が出たり、風邪をひいたりするのは、乾いた空気で肺が乾燥してしまうことが原因だと考えられています。肺は、ほどよく潤いを保つことでバリア機能を発揮し、正常に機能できる。薬膳には、『潤肺』という肺を潤すとされる食材があり、バナナやかぼす、山いもなどが当てはまります。朝食にバナナを1本プラスしたり、ご飯は山かけにするなど、いつもの食事につけ足す程度で構いません」
外界の空気とダイレクトに通じている肺は、つねに危険に晒されており、最も防御が難しい器官といえる。だからといって、いま何もしなければ弱る一方だ。深呼吸して肺の病気を撃退したい。
※女性セブン2020年6月25日号