◆屋外でのマスクはナンセンス
太陽光には、ほかにも優れた効果がある。ストレスの緩和にもプラスに働くという。
「太陽光を浴びることで、“幸せホルモン”と呼ばれるセロトニンや、体内時計をつかさどるメラトニンが分泌されやすくなります。その結果、情緒が安定したり、深く眠れるようになるのです。免疫力を下げないためにも、良質な睡眠が重要です」(前出・一石さん)
特に子供にとっては太陽光を浴びることが重要だ。近年では、外遊びの機会が減り、子供のビタミンD不足が叫ばれている。
「成長段階にある子供がビタミンD不足になると、骨が変形することがあります。屋外で太陽光を浴びることで骨が丈夫になるだけでなく、外出すれば室内よりも遠くのものを見ることになるので、視力の低下も防げます。特に、最近はオンライン授業などでパソコンやスマホを見る時間が増え、さらなる子供の視力低下が危惧されているため、その点においても野外活動は重要です。
屋外ならば、たとえ飛沫が飛んでも、太陽光で不活化されるので、運動やピクニックでの感染リスクは低い。これからは暑くもなりますし、密接度がよほど高くない限りは屋外でのマスクはナンセンスといえそうです」(前出・時田さん)
感染を恐れ、室内に閉じこもりきりだと気分も滅入る。この夏は積極的に外に出て、太陽光を浴びるように心がけたい。
※女性セブン2020年7月9日号