「人と話しているときや食事中など、普通は眠くならないような状況で寝てしまうのは、なんらかの病気の可能性があります」
受診する際は、かかりつけ医ではなく、睡眠専門のクリニックにかかることが大切だ。米スタンフォード大学医学部精神科教授で、『スタンフォード式 最高の睡眠』(サンマーク出版)の著者、西野精治さんがこう解説する。
「睡眠専門医でないと、原因をよく把握せずに睡眠導入剤などを処方されることもある。国内に100以上ある日本睡眠学会の認定施設などに、“何に困っているのか”を明確にしてから受診するようにしてください」(西野さん)
「世界で最も睡眠時間が短い」といわれる日本人。実は、男性よりも女性の方が眠れていない。特に、45~59才の女性の平均睡眠時間は6時間以下で、男性より1時間以上短い。西野さんが念を押す。
「家事や育児で忙しくて眠れていない女性が多いのが現状。眠っている間に呼吸が止まっていないかなどを確かめたり、充分な睡眠時間を取れるように家事や育児を分担したりするなど、家族間の協力が大切です」
安眠できる環境づくりから始めたい。
※女性セブン2020年7月9日号