芸能

BTSオンラインコンサート、75万人熱狂の演出 囁く声も話題

コロナ禍でも画面越しに多くのファンを魅了したBTS(写真/GettyImages)

 新型コロナウイルスの影響が少しずつ落ち着き始め、最近は韓国でも社会的距離を保ちながら映画館や劇場などが営業を再開し始めた。しかし、一度に数万人が集まるコンサートではそうはいかない。K-POP業界は、3月以降全てのコンサートの延期または中止を余儀なくされている。

 そんな中、韓国の人気アイドルグループBTS(防弾少年団)は6月14日、無観客の有料オンラインコンサート「BANG BANG CON The Live」を実施。有料オンラインコンサートとしては世界最大規模となる、107の国・地域の人々約75万人が集結した。オンラインならではの仕掛けも用意され、多くのファンを熱狂させた同公演を、ソウル在住ジャーナリストの趙章恩さんが解説する。

 * * *
 BTSのコンサートといえば、秒速でチケットが完売し、サーバーがダウンするほどの騒ぎになる。だが、「BANG(韓国語で「部屋」の意味)で楽しむBANG TAN(防弾)コンサート」という意味で名付けられた今回の「BANG BANG CON」は、その名の通り、全世界のファンが、自宅にいながら「特等席」でBTSのコンサートを楽しめて、座席が売り切れる心配もない。SNSでは、ファンクラブ会員でない人も「あのBTSのコンサートを一度は観てみたい」とチケットを求める人が続出した。

 コンサートは、約100分間全12曲にわたって行われた。オープニングとなる1曲目は「DOPE」。リーダーのRM(25)が部屋の扉を開けて、「ようこそ、BANG BANG CONは初めてだよね」と語りかけながらコンサートの幕が開いた。「Boyz With Fun (フンタン少年団)」とアップテンポな2曲が続き、トークを挟んで緩やかなテンポの「いいね!」を披露。続く「Just One Day」では椅子に座ったまま歌うパフォーマンスでリラックスムードを演出し、衣装替えとCMが終わると、2~3人ずつユニットを組んで再登場。ジン(27)、J-HOPE(26)、ジョングク(22)が「Jamais Vu」を情熱的に歌う姿は美形すぎて言葉を失った。

 次のユニットでは、90年代風のスーツに身を包んだRMとSUGA(27)が「Respect」を披露し、同い年のジミン(24)とV(24)は学ランのような制服姿で登場。手をつないで「Friends」を熱唱する微笑ましいパフォーマンスでユニットコーナーを終えた。その後、「Black Swan」、「Boy With Luv(リミックスバージョン)」と続き、「GOGO」、「Anpanman」でクライマックスに向けて熱気を帯びていく。最後のアンコールは、多くの人が聞き覚えのある「Spring Day」。「またファンと直接会える日を信じて」というメッセージを意識させる選曲で締めくくった。

 曲ごとにセットの雰囲気ががらりと変わり、デビューして間もない頃の歌が聴けたり、ユニットでのパフォーマンスなど時間を感じさせない構成となっていて、「え?もう終わり?」と思うほどあっという間の100分だった。画面に映し出されるメンバーに見惚れて「あ~イポ~(かわいい)」と数千回唱えたのは私だけでないはずだ。

関連記事

トピックス

和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
「プラトニックな関係ならいいよ」和久井被告(52)が告白したキャバクラ経営被害女性からの“返答” 月収20〜30万円、実家暮らしの被告人が「結婚を疑わなかった理由」【新宿タワマン殺人・公判】
NEWSポストセブン
松竹芸能所属時のよゐこ宣材写真(事務所HPより)
《「よゐこ」の現在》濱口優は独立後『ノンストップ!』レギュラー終了でYouTubeにシフト…事務所残留の有野晋哉は地上波で新番組スタート
NEWSポストセブン
山下市郎容疑者(41)はなぜ凶行に走ったのか。その背景には男の”暴力性”や”執着心”があった
「あいつは俺の推し。あんな女、ほかにはいない」山下市郎容疑者の被害者への“ガチ恋”が強烈な殺意に変わった背景〈キレ癖、暴力性、執着心〉【浜松市ガールズバー刺殺】
NEWSポストセブン
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
「意識が朦朧とした女性が『STOP(やめて)』と抵抗して…」陪審員が涙した“英国史上最悪のレイプ犯の証拠動画”の存在《中国人留学生被告に終身刑言い渡し》
NEWSポストセブン
犯人の顔はなぜ危険人物に見えるのか(写真提供/イメージマート)
元刑事が語る“被疑者の顔” 「殺人事件を起こした犯人は”独特の目“をしているからすぐにわかる」その顔つきが変わる瞬間
NEWSポストセブン
早朝のJR埼京線で事件は起きた(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」に切実訴え》早朝のJR埼京線で「痴漢なんてやっていません」一貫して否認する依頼者…警察官が冷たく言い放った一言
NEWSポストセブン
降谷健志の不倫離婚から1年半
《降谷健志の不倫離婚から1年半の現在》MEGUMIが「古谷姓」を名乗り続ける理由、「役者の仕事が無く悩んでいた時期に…」グラドルからブルーリボン女優への転身
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《前所属事務所代表も困惑》遠野なぎこの安否がわからない…「親族にも電話が繋がらない」「警察から連絡はない」遺体が発見された部屋は「近いうちに特殊清掃が入る予定」
NEWSポストセブン
放送作家でコラムニストの山田美保子さんが、さまざまな障壁を乗り越えてきた女性たちについて綴る
《佐々木希が渡部建の騒動への思いをストレートに吐露》安達祐実、梅宮アンナ、加藤綾菜…いろいろあっても流されず、自分で選択してきた女性たちの強さ
女性セブン
(イメージ、GFdays/イメージマート)
《「歌舞伎町弁護士」が見た恐怖事例》「1億5000万円を食い物に」地主の息子がガールズバーで盛られた「睡眠薬入りカクテル」
NEWSポストセブン