スポーツ

過密日程続くプロ野球 投手起用で頭いい監督以外は苦労か

矢野監督も頭が痛い?(写真/共同通信社)

 2020年シーズンのプロ野球は、開幕が3か月遅れたことで過密日程が続く。選手の負担が重くなるため、今季は出場選手登録枠とベンチ入りの枠が広がる“特別ルール”が適用された。

 辛口解説でおなじみの江本孟紀氏は「投手起用で監督の手腕が問われるでしょう。先発は早めに降ろして中継ぎを惜しみなく投入する戦略がとりやすい」と分析する。

 日本ハムの栗山英樹監督は昨年、救援投手を初回からつぎ込む「オープナー」を導入するなど継投策に定評がある。西武との開幕3連戦は2戦目、3戦目といずれも先発投手を4イニングで交代。小刻みな継投策で強力打線を抑え込み、昨季のリーグ覇者に開幕カード勝ち越しを決めた。

 ただ、矢継ぎ早に継投策に出ればいいというものではない。阪神・矢野燿大監督は開幕戦で先発の西を6回1失点で降板させたが、7回に逆転され、開幕カード3連敗。広島は開幕3連勝を狙った3戦目に新外国人の守護神・スコットが打ち込まれて逆転サヨナラ負け。期待のドラ1森下暢仁のプロ初勝利が消えた。江本氏が語る。

「頭のいい柔軟な監督でないとシーズンを戦えないと思いますね。パ・リーグは同一カード6連戦なので、貯金をつくりたいカードではエース級の先発の投球回を短くすれば、もう1度相手の裏ローテにぶつけることもできる。その一方で、一気に完投させて少し間隔を空けてやるとか、ベンチのサジ加減が必要。継投策が連戦、過密スケジュールを制するポイントになってくる」

※週刊ポスト2020年7月10・17日号

関連記事

トピックス

ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン
渡邊渚さん(撮影/藤本和典)
「私にとっての2025年の漢字は『出』です」 渡邊渚さんが綴る「新しい年にチャレンジしたこと」
NEWSポストセブン
ラオスを訪問された愛子さま(写真/共同通信社)
《「水光肌メイク」に絶賛の声》愛子さま「内側から発光しているようなツヤ感」の美肌の秘密 美容関係者は「清潔感・品格・フレッシュさの三拍子がそろった理想の皇族メイク」と分析
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
国宝級イケメンとして女性ファンが多い八木(本人のInstagramより)
「国宝級イケメン」FANTASTICS・八木勇征(28)が“韓国系カリスマギャル”と破局していた 原因となった“価値感の違い”
NEWSポストセブン
実力もファンサービスも超一流
【密着グラフ】新大関・安青錦、冬巡業ではファンサービスも超一流「今は自分がやるべきことをしっかり集中してやりたい」史上最速横綱の偉業に向けて勝負の1年
週刊ポスト
今回公開された資料には若い女性と見られる人物がクリントン氏の肩に手を回している写真などが含まれていた
「君は年を取りすぎている」「マッサージの仕事名目で…」当時16歳の性的虐待の被害者女性が訴え “エプスタインファイル”公開で見える人身売買事件のリアル
NEWSポストセブン
タレントでプロレスラーの上原わかな
「この体型ってプロレス的にはプラスなのかな?」ウエスト58センチ、太もも59センチの上原わかながムチムチボディを肯定できるようになった理由【2023年リングデビュー】
NEWSポストセブン
12月30日『レコード大賞』が放送される(インスタグラムより)
《度重なる限界説》レコード大賞、「大みそか→30日」への放送日移動から20年間踏み留まっている本質的な理由 
NEWSポストセブン
「戦後80年 戦争と子どもたち」を鑑賞された秋篠宮ご夫妻と佳子さま、悠仁さま(2025年12月26日、時事通信フォト)
《天皇ご一家との違いも》秋篠宮ご一家のモノトーンコーデ ストライプ柄ネクタイ&シルバー系アクセ、佳子さまは黒バッグで引き締め
NEWSポストセブン
ハリウッド進出を果たした水野美紀(時事通信フォト)
《バッキバキに仕上がった肉体》女優・水野美紀(51)が血生臭く殴り合う「母親ファイター」熱演し悲願のハリウッドデビュー、娘を同伴し現場で見せた“母の顔” 
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組の抗争相手が沈黙を破る》神戸山口組、絆會、池田組が2026年も「強硬姿勢」 警察も警戒再強化へ
NEWSポストセブン