◆どこかアニメや韓流を彷彿させるストーリー展開

“舞台は神奈川県の警察学校。寮で同室のカイくんこと本間快(中島健人)とジロちゃんこと一ノ瀬次郎(平野紫耀)は、未来の警察官を志す。が、二人の周りでは事件が勃発、結果的に巻き込まれてしまうことに。警察官未満のまま、事件に関わっていくと学校を退学になりかねないことに……”

 これが『未満警察 ミッドナイトランナー』(以後、『未満警察』)のあらすじ。現実に起きた事件を彷彿させるものが多く、既視感にややホラーっぽさがある。事件に関わる人物とほぼ接点はないのに、身を呈して助けに向かい、結果的に自分たちもトラブルの渦の中にハマってしまう、バディの2人。これは警察官を目指す者としての正義感なのだろうか? それからゲストヒロインの女の子が耳掻き店で働いているという設定や、窓から女性の着替えを覗いていたら、事件が起きるという展開。この作品、全体的にやや強引で、大映ドラマっぽいのだけど……? と思っていたら、原作が同タイトルの韓流映画だったと知る。これで今まで見てきて感じた違和感の原因が全て解けた。

 ちなみに私は、大映ドラマも韓流も好きだ。この作品は土曜の22時という、1週間で一番ダラダラを決めたい放送時間なのだから、何も考えずに頭を空にして観たい。伏線だらけでずっと考えながら見進めるドラマもいいけれど、次から次に投げられてくるシチュエーションをニヤニヤしながら見るのも、またオツなものである。そういう魅力が『未満警察』にはパッケージされている。

関連記事

トピックス

カラオケ大会を開催した中条きよし・維新参院議員
中条きよし・維新参院議員 芸能活動引退のはずが「カラオケ大会」で“おひねり営業”の現場
NEWSポストセブン
元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
コーチェラの出演を終え、「すごく刺激なりました。最高でした!」とコメントした平野
コーチェラ出演のNumber_i、現地音楽関係者は驚きの称賛で「世界進出は思ったより早く進む」の声 ロスの空港では大勢のファンに神対応も
女性セブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン
襲撃翌日には、大分で参院補選の応援演説に立った(時事通信フォト)
「犯人は黙秘」「動機は不明」の岸田首相襲撃テロから1年 各県警に「専門部署」新設、警備強化で「選挙演説のスキ」は埋められるのか
NEWSポストセブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
5月31日付でJTマーヴェラスから退部となった吉原知子監督(時事通信フォト)
《女子バレー元日本代表主将が電撃退部の真相》「Vリーグ優勝5回」の功労者が「監督クビ」の背景と今後の去就
NEWSポストセブン
襲撃翌日には、大分で参院補選の応援演説に立った(時事通信フォト)
「犯人は黙秘」「動機は不明」の岸田首相襲撃テロから1年 各県警に「専門部署」新設、警備強化で「選挙演説のスキ」は埋められるのか
NEWSポストセブン