◆主演2人の顔を拝むだけでも眼福、満腹
各所でも話題になっているけれど、主演2人は今をときめく一線級のアイドルである。どちらか1人でも十分すぎるくらいなのに、2人も揃ったら女性心理としては眼福でしかない。さらに朗報は、ほぼ毎週彼らの鍛えられた体を拝めるシーンがあること。深夜に色気の襲撃である。
その1人、ジロちゃんを演じる平野紫耀さんは、毎週大人が夢中になって貪るように観ていた『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』(TBS系・2018年)の神楽木晴人役ぶりの、演じる姿。たった2年間とは思えないほど、演技にリアルさが増している。それから第一話では2メートル以上の壁を軽々と超えるシーンがあった。本来ならスタントマンを起用するはずなのに、まさかのご本人登場とは、アスリート並みの身体能力だ。20代とは……いや、スターとはスポンジのように色々なものを吸収して成長していくのだと、改めて。
この原稿を書こうと、下調べにSNSで検索をしてみたら、まあ色々な意見が……並んでいた。ここに書くまでもない。でも話題があるというのはそれだけ注目されているということだし、前述した人気者2人が登場するのだから仕方ない。今日日、話題性と揶揄はセットだ。
そんなことを考えていたら、『木更津キャッツアイ』(TBS系・2002年)のことを思い出した。ドラマの内容が今から約18年前には刺激的で、今でも大好きな作品である。当時20代だった私が、取材で何度も現場に足を運ばせてもらったことも大きく影響を受けた。東京からめちゃくちゃ遠かったな……。でもドラマ放送時は視聴率が伸び悩んだ。岡田准一さん(V6)と櫻井翔さん(嵐)という「人気者2人をお借りしたのに申し訳ない」と、同作品のプロデューサー氏が事務所へ謝罪に行ったことをインタビューで話していた。