登場してきたあざとい女は、いずれも男友達の妻か彼女。飲み会の会場となる自宅に一緒に住んでいるパートナーだ。行動は大きく2パターンに分かれる。
まずは“画面にちょいちょい登場”。他の友人からの「今日、彼女いるんだろ?」というツッコミがGOサインになって、画面に顔を見せてくる。そしてセリフはお決まりの、「〇〇くんがお世話になってまーす」もしくは「すみません、自宅だからすっぴんで……」である。
ちなみにすっぴんなわけがなく、薄化粧をしている。外出自粛中、メイクをする機会はほぼなかったはずだけど、この飲み会(への顔出し)に合わせて施してくるというわけだ。仮にこの飲み会の参加者が6人だとしよう。そのうち3人が女性だ。この瞬間、女性軍のテンションが半分くらい下がる。ここで「こんばんは〜」なんて愛想よく挨拶を返していたら、その女もおそらくあざとい一派だ。
乾杯までは一緒にいるものの「あとはごゆっくり〜」と、画面から去っていく。ただその後も、酒のお代わりやつまみを出したりするたびに、画面にはちょいちょい登場して、地下アイドル風に手を振っている。そのたびに飲んでいる酒が不味くなった気がするのは気のせいだったと思いたい。
◆姿は見せずに己の存在はアピールしてくる女
もう1パターンも紹介しておこう。これは前出の場合とは違い、“一切画面には登場してこない”。「挨拶くらいしろよ〜」と無理やり、画面に登場させられそうになるものの、頑として出てくることはない。ここで終われば飲み会に参加している女性軍の琴線に触れることもなかったのだが、あざとい彼女らの承認欲求はこの後に姿を現す。