PS5の“最終顧客”は誰なのか
最後に、PS5から感じるのは、ソニーにとっての最終顧客は一体誰なのかという疑問である。
データから見ても、ユーザーは性能で購入を決めていないのは明らかである。また、ゲーム専用機は誕生して40年近くが経過しており、何十種類のゲーム機が発売されてきたが、大きいゲーム機が売れた事例がない。これは大変重い事実である。ソニーはマーケティングの結果というかもしれないが、この事実は直視すべきだろう。
にもかかわらず性能を追求するのは、ユーザーではなくゲーム開発者の意向を優先しているからではないか? と強く感じざるを得ない。
この疑問が正しいかどうかは、年末商戦の動向で明らかになるだろう。果たして、PS5がどれだけユーザーの心を掴めるのか注目したい。