母親思いだったという

俳優としてストイックな一面もあった三浦さん(写真は2018年)

 もちろん、素のままの笑顔を周囲に見せることだってあったに違いない。時には、仲間に悩みを打ち明ける夜もあっただろう。しかし、家族については、あるときから明確に距離を置き始めた、とは事務所関係者。

「4年前、彼は携帯電話の番号を変えています。理由を聞くと、『親と縁を切るため』と。親には番号を伝えないよう釘を刺されました。それまで彼は実母、そして実母の再婚相手である継父との関係は悪くなかったのですが、2人が金銭トラブルを起こしたり、三浦さんのプライベートに過度な介入をしたりしたため、連絡を絶ったようです」

 周囲に傷を見せまいと常に笑顔を振りまいていた三浦さんだが、家族という大事な部分に歪みが生まれて以降、徐々に精神的に不安定な様子を見せはじめていた。

「撮影の時間になっても楽屋からなかなか出てこなかったこともありましたし、中から大きな叫び声が聞こえたこともありました。それに、一部で報じられていたように、酒量が増えていったのも確かです。地方公演先で、何かに追い立てられるように長時間飲んで、翌日の東京での仕事に遅れそうになったこともありました。今年に入ってからは、LINEもやめてしまっていましたね。ただ、それも役作りのためなのかと思っていました。周囲とのつながりを絶つことで、孤独な人格を三浦さんなりに理解しようとしていたのかなと」(テレビ関係者)

 ストイックゆえに三浦さんの小さなSOSが届きにくい環境があったのかもしれない。

命、人生、そして死

 そうした中で三浦さんは、あるドラマと出会う。

 8月15日放送予定の『太陽の子』(NHK)だ。役柄は、第二次大戦末期、陸軍の下士官として戦地に出向いていたものの、肺を患って一時帰還した石村裕之という男。役柄のプロフィールにはこう書かれている。

《前線での壮絶な体験を顔に出すことなく、家族に対して明るく、優しくふるまう》

関連キーワード

関連記事

トピックス

デコピンを抱えて試合を観戦する真美子さん(時事通信フォト)
《真美子さんが“晴れ舞台”に選んだハイブラワンピ》大谷翔平、MVP受賞を見届けた“TPOわきまえファッション”【デコピンコーデが話題】
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組・司忍組長2月引退》“竹内七代目”誕生の分岐点は「司組長の誕生日」か 抗争終結宣言後も飛び交う「情報戦」 
NEWSポストセブン
部下と“ホテル密会”が報じられた前橋市の小川晶市長(時事通信フォト/目撃者提供)
《前橋・小川市長が出直し選挙での「出馬」を明言》「ベッドは使ってはいないですけど…」「これは許していただきたい」市長が市民対話会で釈明、市議らは辞職を勧告も 
NEWSポストセブン
活動を再開する河下楽
《独占告白》元関西ジュニア・河下楽、アルバイト掛け持ち生活のなか活動再開へ…退所きっかけとなった騒動については「本当に申し訳ないです」
NEWSポストセブン
ハワイ別荘の裁判が長期化している
《MVP受賞のウラで》大谷翔平、ハワイ別荘泥沼訴訟は長期化か…“真美子さんの誕生日直前に審問”が決定、大谷側は「カウンター訴訟」可能性を明記
NEWSポストセブン
11月1日、学習院大学の学園祭に足を運ばれた愛子さま(時事通信フォト)
《ひっきりなしにイケメンたちが》愛子さま、スマホとパンフを手にテンション爆アゲ…母校の学祭で“メンズアイドル”のパフォーマンスをご観覧
NEWSポストセブン
維新に新たな公金還流疑惑(左から吉村洋文・代表、藤田文武・共同代表/時事通信フォト)
【スクープ!新たな公金還流疑惑】藤田文武・共同代表ほか「維新の会」議員が党広報局長の“身内のデザイン会社”に約948万円を支出、うち約310万円が公金 党本部は「還流にはあたらない」
NEWSポストセブン
部下と“ラブホ密会”が報じられた前橋市の小川晶市長(左・時事通信フォト)
《ほっそりスタイルに》“ラブホ通い詰め”報道の前橋・小川晶市長のSNSに“異変”…支援団体幹部は「俺はこれから逆襲すべきだと思ってる」
NEWSポストセブン
東京・国立駅
《積水10億円解体マンションがついに更地に》現場責任者が“涙ながらの謝罪行脚” 解体の裏側と住民たちの本音「いつできるんだろうね」と楽しみにしていたくらい
NEWSポストセブン
今季のナ・リーグ最優秀選手(MVP)に満票で選出され史上初の快挙を成し遂げた大谷翔平、妻の真美子さん(時事通信フォト)
《なぜ真美子さんにキスしないのか》大谷翔平、MVP受賞の瞬間に見せた動きに海外ファンが違和感を持つ理由【海外メディアが指摘】
NEWSポストセブン
柄本時生と前妻・入来茉里(左/公式YouTubeチャンネルより、右/Instagramより)
《さとうほなみと再婚》前妻・入来茉里は離婚後に卵子凍結を公表…柄本時生の活躍の裏で抱えていた“複雑な感情” 久々のグラビア挑戦の背景
NEWSポストセブン
兵庫県知事選挙が告示され、第一声を上げる政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏。2024年10月31日(時事通信フォト)
NHK党・立花孝志容疑者、14年前”無名”の取材者として会見に姿を見せていた「変わった人が来るらしい」と噂に マイクを持って語ったこと
NEWSポストセブン