ビジネス

パチスロライター水樹あや 6号機時代の「専業」実態を報告

専業を続けられる「2つの理由」

 では、昔の時代とどう変わっていっているのかと言いますと、大きく分けて次の2点が挙げられるかと思います。

 1つ目が「パチスロ専業のIT化」です。4号機時代では、下見で台のデータを確認する際、店舗のデータロボやデータランプを直接見に行っていたようですが、今ではWEBやアプリで出玉情報が見られるようになっているホールが大半です。

 私自身、取材や優良店情報など雑誌で仕入れていたものが、今やWEB、アプリ、LINE、SNSに変わり、そのすべてのツールを駆使して日々アンテナを張り巡らせています。夜の21時頃になるとLINEが鳴りまくるのもそのせいです。

 専業の人も同じです。プライベートや仕事の連絡が埋もれるほどの情報量に、彼女がいる人などは浮気を疑われるレベルですね。もっとも専業の人は1日中打っていることが多いので、浮気している時間もないと思いますが(笑い)。

「IT化でパチスロ専業の行動範囲が広がっている」と話す水樹あや

「IT化でパチスロ専業の行動範囲が広がっている」と話す水樹あや

 2つ目が「行動範囲の拡大」です。特定のお店で毎日立ち回る「ジグマ」と呼ばれるプロは近年とても減ったと思います。なぜ減ったのかというと、1つ目に挙げたようにパチスロ専業がI T化していることにより、情報が広まるのが早く、ジグマ的立ち回りをできるホールがとても少なくなったからです。

 設定状況が良い優良ホールをこっそり見つけても、通っていたらいつの間にかSNSに上げられて人が集まってしまい、気づけば他の専業に喰われてしまうこともあります。情報社会になればなるほど、情報が一瞬で広まり専業だらけになってしまうのです。便利になった反面、専業からしたらかなり不便になりましたね。

 昔はホールと共存していくためにも、加減をして勝ち過ぎないように調整する……ということをしていた方もいましたが、今そんなことをしていたら、軍団やガツガツしているプロにすぐ荒らされてしまいます。機種の設定判別数値や期待値のある台の情報など、すべてネットで簡単に見られる時代なので、優位に立つにはその他の部分で差をつけるしかなくなっているのです。

 だからこそ、稼動しないときに色々なホールの状況を把握しておくことで、狙えるホールの引き出しを増やして、どんな状況でも対応できるようにしている人が昔よりも増えた印象があります。もちろん、今でも閉店後のデータや出目をチェックしに行って、特定のホールで立ち回っているジグマ系の方もいらっしゃいますが。

関連キーワード

関連記事

トピックス

10月に公然わいせつ罪で逮捕された草間リチャード敬太被告
《グループ脱退を発表》「Aぇ! group」草間リチャード敬太、逮捕直前に見せていた「マスク姿での奇行」 公然わいせつで略式起訴【マスク姿で周囲を徘徊】
NEWSポストセブン
65歳ストーカー女性からの被害状況を明かした中村敬斗(時事通信フォト)
《恐怖の粘着メッセージ》中村敬斗選手(25)へのつきまといで65歳の女が逮捕 容疑者がインスタ投稿していた「愛の言葉」 SNS時代の深刻なストーカー被害
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
「はい!お付き合いしています」水上恒司(26)が“秒速回答、背景にあった恋愛哲学「ごまかすのは相手に失礼」
NEWSポストセブン
三田寛子と能條愛未は同じアイドル出身(右は時事通信)
《梨園に誕生する元アイドルの嫁姑》三田寛子と能條愛未の関係はうまくいくか? 乃木坂46時代の経験も強み、義母に素直に甘えられるかがカギに
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる(クマの画像はサンプルです/2023年秋田県でクマに襲われ負傷した男性)
ヒグマが自動車事故と同等の力で夫の皮膚や体内組織を損傷…60代夫婦が「熊の通り道」で直面した“衝撃の恐怖体験”《2000年代に発生したクマ被害》
NEWSポストセブン
対談を行った歌人の俵万智さんと動物言語学者の鈴木俊貴さん
歌人・俵万智さんと「鳥の言葉がわかる」鈴木俊貴さんが送る令和の子どもたちへメッセージ「体験を言葉で振り返る時間こそが人間のいとなみ」【特別対談】
NEWSポストセブン
大谷翔平選手、妻・真美子さんの“デコピンコーデ”が話題に(Xより)
《大谷選手の隣で“控えめ”スマイル》真美子さん、MVP受賞の場で披露の“デコピン色ワンピ”は入手困難品…ブランドが回答「ブティックにも一般のお客様から問い合わせを頂いています」
NEWSポストセブン
佳子さまの“ショッキングピンク”のドレスが話題に(時事通信フォト)
《5万円超の“蛍光ピンク服”》佳子さまがお召しになった“推しブランド”…過去にもロイヤルブルーの “イロチ”ドレス、ブラジル訪問では「カメリアワンピース」が話題に
NEWSポストセブン
「横浜アンパンマンこどもミュージアム」でパパ同士のケンカが拡散された(目撃者提供)
《フル動画入手》アンパンマンショー“パパ同士のケンカ”のきっかけは戦慄の頭突き…目撃者が語る 施設側は「今後もスタッフ一丸となって対応」
NEWSポストセブン
大谷翔平を支え続けた真美子さん
《大谷翔平よりもスゴイ?》真美子さんの完璧“MVP妻”伝説「奥様会へのお土産は1万5000円のケーキ」「パレードでスポンサー企業のペットボトル」…“夫婦でCM共演”への期待も
週刊ポスト
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
【本人が語った「大事な存在」】水上恒司(26)、初ロマンスは“マギー似”の年上女性 直撃に「別に隠すようなことではないと思うので」と堂々宣言
NEWSポストセブン
劉勁松・中国外務省アジア局長(時事通信フォト)
「普段はそういったことはしない人」中国外交官の“両手ポケットイン”動画が拡散、日本側に「頭下げ」疑惑…中国側の“パフォーマンス”との見方も
NEWSポストセブン