ビジネス

見直されるマイカー 長距離運転も苦にならない「意外な5台」

コロナ禍ではマイカーの長距離移動が増えている

コロナ禍ではマイカーの長距離移動が増えている

 新型コロナの感染拡大が止まらない中でのお盆。帰省する人の中には、少しでも感染リスクを減らそうと、新幹線ではなくマイカーでの移動を考えている人も多いだろう。そこで、自動車ジャーナリストの井元康一郎氏に、たとえコンパクトサイズでも長時間のロングドライブが苦にならないクルマ5台を挙げてもらった。

 * * *
 新型コロナの影響で見直しの機運が出ているパーソナルモビリティの筆頭格、マイカー。自分の家族に感染者がいない限り、最も安全な移動手段であることは間違いなく、それが再評価につながっている。

 だが、マイカーにはネックもある。それは言うまでもなく購入、保有、使用にかかるコストだ。クルマを持つとなると、実にいろいろお金がかかるものだ。帰省や行楽に存分に使えるロングラン性能や、楽しさを持ちながら費用をある程度抑えられるクルマは何か。筆者が1000km超の長距離ドライブをやってみた経験に鑑み、記憶に残る5台を挙げてみた。

マツダ・デミオ(現・MAZDA2)

 マツダの自社ラインナップの中でボトムエンドに位置するサブコンパクトクラスの「デミオ」。過去に3400kmのツーリングをやってみたが、長旅の疲れの少なさは特筆モノだった。

阿蘇山にて撮影。「1000km超のドライブをやった国産Bセグメントの中で最も疲労が小さいクルマだった」(井元氏)

阿蘇山にて撮影。「1000km超のドライブをやった国産Bセグメントの中で最も疲労が小さいクルマだった」(井元氏)

 設計が全面的に素晴らしいというわけではなく、乗り心地はクラス標準を下回るのだが、良かったのはとにもかくにも変な体のこわばりの一切ない着座姿勢を取ることができ、座面のウレタンパッドの支持力も良いフロントシート。後席は狭いのが難点だが、こちらも着座姿勢は良好だった。

 先行車や対向車を避けてハイビーム照射するアクティブハイビームを装備しているのもこのクラスとしては世界的に珍しく、夜間走行もいささかもためらう必要はない。子供がいないか1人のヤングファミリー、あるいは独身者が長旅をするのにはうってつけだろう。

 燃費が良いのはディーゼルだが、価格がガソリン比で25万円ほど高いので、頻繁に長距離走行しないのであれば110psのガソリンで十分だ。

マツダ・デミオ(現MAZDA2)は国産のサブコンパクトの中では最も意匠性が高いインテリアを持つ。後席は狭いが前席は居住感良好。

国産のサブコンパクトの中では最も意匠性が高いインテリアを持つ。後席は狭いが前席は居住感良好

関連記事

トピックス

滋賀県を訪問された秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年10月25日、撮影/JMPA)
《すぐに売り切れ》佳子さま、6万9300円のミントグリーンのワンピースに信楽焼イヤリングを合わせてさわやかなコーデ スカーフを背中で結ばれ、ガーリーに
NEWSポストセブン
注目される次のキャリア(写真/共同通信社)
田久保真紀・伊東市長、次なるキャリアはまさかの「国政進出」か…メガソーラー反対の“広告塔”になる可能性
週刊ポスト
送検のため奈良西署を出る山上徹也容疑者(写真/時事通信フォト)
《安倍晋三元首相銃撃事件・初公判》「犯人の知的レベルの高さ」を鈴木エイト氏が証言、ポイントは「親族への尋問」…山上徹也被告の弁護側は「統一教会のせいで一家崩壊」主張の見通し
NEWSポストセブン
この笑顔はいつまで続くのか(左から吉村洋文氏、高市早苗・首相、藤田文武氏)
自民・維新連立の時限爆弾となる「橋下徹氏の鶴の一声」 高市首相とは過去に確執、維新党内では「橋下氏の影響下から独立すべき」との意見も
週刊ポスト
元・明石市長の泉房穂氏
財務官僚が描くシナリオで「政治家が夢を語れなくなっている」前・明石市長の泉房穂氏(62)が国政復帰して感じた“強烈な危機感”
NEWSポストセブン
新恋人のA氏と腕を組み歩く姿
《そういう男性が集まりやすいのか…》安達祐実と新恋人・NHK敏腕Pの手つなぎアツアツデートに見えた「Tシャツがつなぐ元夫との奇妙な縁」
週刊ポスト
女優・八千草薫さんの自宅が取り壊されていることがわかった
《女優・八千草薫の取り壊された3億円豪邸の今》「亡き夫との庭を遺してほしい」医者から余命宣告に死の直前まで奔走した土地の現状
NEWSポストセブン
左から六代目山口組・司忍組長、六代目山口組・高山清司相談役/時事通信フォト、共同通信社)
「六代目山口組で敵う人はいない」司忍組長以上とも言われる高山清司相談役の“権力” 私生活は「100坪豪邸で動画配信サービス視聴」も
NEWSポストセブン
35万人以上のフォロワーを誇る人気インフルエンサーだった(本人インスタグラムより)
《クリスマスにマリファナキットを配布》フォロワー35万ビキニ美女インフルエンサー(23)は麻薬密売の「首謀者」だった、逃亡の末に友人宅で逮捕
NEWSポストセブン
クマ被害で亡くなった笹崎勝巳さん(左/バトル・ニュース提供、右/時事通信フォト)
《激しい損傷》「50メートルくらい遺体を引きずって……」岩手県北上市・温泉旅館の従業員がクマ被害で死亡、猟友会が語る“緊迫の現場”
NEWSポストセブン
WSで遠征観戦を“解禁”した真美子さん
《真美子さんが“遠出解禁”で大ブーイングのトロントへ》大谷翔平が球場で大切にする「リラックスできるルーティン」…アウェーでも愛娘を託せる“絶対的味方”の存在
NEWSポストセブン
ベラルーシ出身で20代のフリーモデル 、ベラ・クラフツォワさんが詐欺グループに拉致され殺害される事件が起きた(Instagramより)
「モデル契約と騙され、臓器を切り取られ…」「遺体に巨額の身代金を要求」タイ渡航のベラルーシ20代女性殺害、偽オファーで巨大詐欺グループの“奴隷”に
NEWSポストセブン