国際情報

【アメリカ発】著書の締め切りを破り続けるオバマの怠け癖

当初は楽園・バリで書き上げるつもりだったが(EPA=時事)

 8年間の大統領任期を終えて間もなく発表されたオバマ氏の自伝出版は、今も実現していない。6500万ドル(約70億円)という巨額の契約だったにもかかわらず。一体何が起きているのか。幅広いメディアで多数のコラムや記事を発表している著名ジャーナリストMonica Showalter氏が皮肉たっぷりに批判する。

 * * *
 法外な講演料と同じように、出版契約もまた、政治家にわいろを支払う方法の一つだ。だから、バラク・オバマ前大統領と妻のミシェル・オバマ氏が6500万ドルの法外な著書出版契約を結んだ時は仰天した。まともな金額ではない。

 それでも、ミシェルは契約通りに本を出したからまだいい。締め切りから18か月過ぎても、オバマ氏はまだ原稿を書き上げていないのだ。引退後は、いくつもの豪華なマンションから好きな場所を選んで生活し、それほど忙しくはなかった。しかし、それほどの巨額の契約金が危機に陥っているにもかかわらず、彼はまだ締め切りに間に合わないどころか、ゴールに近づいてさえいない。

 そんな様子を見ていると、そもそも彼の本を出すことなど重要ではなかったのではないかと思えてくる。たぶん、そうなのだろう。American Spectatorの記事によると、

《ミシェルの著書は、2018年11月に予定通り発売され、予想を上回る売り上げだった。オバマ氏の著書は少なくとも予定より2年遅れて出版されるが、その発売日は未定だ。

 ある出版関係者は、「この遅れは、印刷スケジュールや資金繰りに大混乱をもたらしている」と語った。「出版社内の懸念は増している。ミシェル氏の著書は好調だったが、オバマ氏はこの取引に価値を持たせるために、それなりの原稿と販売実績を示す必要がある」》

 出版社は18か月前に彼の原稿が必要だった。それから1年過ぎた時に、さらに猶予を与えたわけだが、それからまた6か月が過ぎた。さすがにそろそろ叫び声をあげる頃だ。

関連記事

トピックス

近年ゲッソリと痩せていた様子がパパラッチされていたジャスティン・ビーバー(Guerin Charles/ABACA/共同通信イメージズ)
《その服どこで買ったの?》衝撃チェンジ姿のジャスティン・ビーバー(31)が“眼球バキバキTシャツ”披露でファン困惑 裁判決着の前後で「ヒゲを剃る」発言も
NEWSポストセブン
2025年10月末、秋田県内のJR線路で寝ていた子グマ。この後、轢かれてペシャンコになってしまった(住民撮影)
《線路で子グマがスヤスヤ…数時間後にペシャンコに》県民が語る熊対策で自衛隊派遣の秋田の“実情”「『命がけでとったクリ』を売る女性も」
NEWSポストセブン
(時事通信フォト)
文化勲章受章者を招く茶会が皇居宮殿で開催 天皇皇后両陛下は王貞治氏と野球の話題で交流、愛子さまと佳子さまは野沢雅子氏に興味津々 
女性セブン
各地でクマの被害が相次いでいる(右は2023年に秋田県でクマに襲われた男性)
「夫は体の原型がわからなくなるまで食い荒らされていた」空腹のヒグマが喰った夫、赤ん坊、雇い人…「異常に膨らんだ熊の胃から発見された内容物」
NEWSポストセブン
雅子さま(2025年10月28日、撮影/JMPA
【天皇陛下とトランプ大統領の会見の裏で…】一部の記者が大統領専用車『ビースト』と自撮り、アメリカ側激怒であわや外交問題 宮内庁と外務省の連携ミスを指摘する声も 
女性セブン
相次ぐクマ被害のために、映画ロケが中止に…(左/時事通信フォト、右/インスタグラムより)
《BE:FIRST脱退の三山凌輝》出演予定のクマ被害テーマ「ネトフリ」作品、“現状”を鑑みて撮影延期か…復帰作が大ピンチに
NEWSポストセブン
名古屋事件
【名古屋主婦殺害】長らく“未解決”として扱われてきた事件の大きな転機となった「丸刈り刑事」の登場 針を通すような緻密な捜査でたどり着いた「ソフトテニス部の名簿」 
女性セブン
今年の6月に不倫が報じられた錦織圭(AFP時事)
《世界ランキング急落》プロテニス・錦織圭、“下部大会”からの再出発する背景に不倫騒と選手生命の危機
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる(左/時事通信フォト)
《空腹でもないのに、ただただ人を襲い続けた》“モンスターベア”は捕獲して山へ帰してもまた戻ってくる…止めどない「熊害」の恐怖「顔面の半分を潰され、片目がボロり」
NEWSポストセブン
カニエの元妻で実業家のキム・カーダシアン(EPA=時事)
《金ピカパンツで空港に到着》カニエ・ウエストの妻が「ファッションを超える」アパレルブランド設立、現地報道は「元妻の“攻めすぎ下着”に勝負を挑む可能性」を示唆
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さんの胸キュンワンシーンが話題に(共同通信社)
《真美子さんがウインク》大谷翔平が参加した優勝パレード、舞台裏でカメラマンが目撃していた「仲良し夫婦」のキュンキュンやりとり
NEWSポストセブン
兵庫県宝塚市で親族4人がボーガンで殺傷された事件の発生時、現場周辺は騒然とした(共同通信)
「子どもの頃は1人だった…」「嫌いなのは母」クロスボウ家族殺害の野津英滉被告(28)が心理検査で見せた“家族への執着”、被害者の弟に漏らした「悪かった」の言葉
NEWSポストセブン