ときに小島が「あざとい」と言われてしまうのも、その見事なコミュニケーション能力が理由のようだ。
「彼女の高いコミュニケーションスキルに基づく仕事ぶりは、“計算高い女”や“あざとい女”というイメージを与えてしまうこともあります。ただ、その評価はバラエティ番組の中では周囲が彼女をイジる際の定番ネタにもなり、結果として活躍の機会を増やしてきました。“紅一点”としての絶妙な仕事ぶりとそのネタ化を行き来しながら、“こじるり”は現代のバラエティ番組の寵児となったように思います。もちろんそこには、メディアや社会の若い女性に対するイメージの歪みが反映されているとも思いますが」(飲用てれび氏)
しかし、小島のバラエティタレントとしての武器が“紅一点”としての立ち回りの上手さにあるならば、今回の交際宣言は、彼女のキャリアにどのような影響を及ぼすだろうか。「恋人ができて残念」とファンを落胆させるのか、はたまた「オジサンに夢を与えた」と好感度を上げるのか……? 頭の回転が速い小島のこと。今後の自身のキャリアについて、しっかり思いを巡らせていることだろう。
ところで小島は5月12日に放送された『あちこちオードリー〜春日の店あいてますよ?〜』(テレビ東京系)で気になる発言をしていた。「パーツは組み終わって、あとはタイヤが擦り切れず何キロ走れるか?」と自身の芸能活動を自動車に例え、「もう1回、組む作業がしたい」「誰かに勝とうとかじゃなくて、『自分はどういうふうにできるかな? どういうふうにテレビに出るのが楽しいか、面白いか?』って考えていた」と語っていた。
また、新型コロナウイルスの影響で見送りになったものの、中国進出も考えていたという小島。収録時点ですでに原氏と交際していたかは不明だが、もともと現状を変化させることに楽しさを見出すタイプのようだ。いずれは、これまでの紅一点とまた違う、新たなポジションを切り拓いていくのかもしれない。
●取材・文/原田イチボ(HEW)