芸能

錦織一清と植草克秀のジャニーズ退所 誰も傷つかない着地点

錦織一清と植草克秀のジャニーズ円満退社の背景とは(時事通信フォト)

 9月20日、「少年隊」の錦織一清(55)と植草克秀(54)の、年内いっぱいでのジャニーズ事務所退所が発表された。少年隊は1985年デビューで、現在ジャニーズの最年長グループ。退所後も、「少年隊」の名前は残すという。

 今年に入ってからだけでも、伊原剛志(56)、菊池桃子(52)、有森也実(52)、米倉涼子(45)ら大物ベテラン俳優が次々と所属事務所を離れている。その背景を芸能レポーターの石川敏男氏が語る。

「ベテラン芸能人ほど、残り少ない芸能生活のセカンドキャリアを模索している。SNSやユーチューブなどの普及でタレントが個人で活動できる場が広がり、以前に比べて事務所にしがみつくメリットが薄れている面があります。

 一方で事務所側にも“かつての功労者”ほど扱いが難しいという事情がある。“居させておく”だけで住む家の家賃から運転手代まで、毎月かなりの費用がかかる。給料制の事務所のなかには、ほとんど仕事のない大御所に年間2000万円近いギャラを払っているところもあると言います。今はコロナ禍でどこも経営が悪化していて、元スターたちを抱えている余裕がないというのが実情です。そこで双方が歩み寄り、『円満に退所』するケースが多くなっています」

 錦織と植草のケースにもそうした背景があるという。

「コンサートに多くの動員を集め稼ぐというのがジャニーズのビジネスモデルで、一つのグループがドームツアーをすれば売り上げは数十億にもなる。例えば植草のドラマ出演が決まれば、喜ばしいことではあるが、コンサートに比べれば事務所の収入は少ない。

 本人にしても、正統派ジャニーズとしての道を歩み、同じメンバーから“幹部候補”になった東山紀之(53)とは立場も違うから、複雑な思いもあったはず。そこで2人が『少年隊』というブランドを維持できるようにし、双方が傷つかないような落とし所を見つけたということでしょう」(ベテラン芸能レポーター)

 退所する2人にとっても「少年隊」のブランドが残ることは、ジャニーズ退所後の芸能活動に大きく影響するという。

「例えばディナーショーなどでも少年隊の歌を歌えるし、テレビ番組に出演したときに3人の絆アピールすることもできる。“功労者への配慮”といえますね」(同前)

※週刊ポスト2020年10月9日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

元交際相手の白井秀征容疑者(本人SNS)のストーカーに悩まされていた岡崎彩咲陽さん(親族提供)
《川崎・ストーカー殺人》「悔しくて寝られない夜が何度も…」岡崎彩咲陽さんの兄弟が被告の厳罰求める“追悼ライブ”に500人が集結、兄は「俺の自慢の妹だな!愛してる」と涙
NEWSポストセブン
グラドルから本格派女優を目指す西本ヒカル
【ニコラス・ケイジと共演も】「目標は二階堂ふみ、沢尻エリカ」グラドルから本格派女優を目指す西本ヒカルの「すべてをさらけ出す覚悟」
週刊ポスト
阪神・藤川球児監督と、ヘッドコーチに就任した和田豊・元監督(時事通信フォト)
阪神・藤川球児監督 和田豊・元監督が「18歳年上のヘッドコーチ」就任の思惑と不安 几帳面さ、忠実さに評価の声も「何かあった時に責任を取る身代わりでは」の指摘も
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さん(時事通信フォト)
《ハワイで白黒ペアルック》「大谷翔平さんですか?」に真美子さんは“余裕の対応”…ファンが投稿した「ファミリーの仲睦まじい姿」
NEWSポストセブン
赤穂市民病院が公式に「医療過誤」だと認めている手術は一件のみ(写真/イメージマート)
「階段に突き落とされた」「試験の邪魔をされた」 漫画『脳外科医 竹田くん』のモデルになった赤穂市民病院医療過誤騒動に関係した執刀医と上司の医師の間で繰り広げられた“泥沼告訴合戦”
NEWSポストセブン
被害を受けたジュフリー氏、エプスタイン元被告(時事通信フォト、司法省(DOJ)より)
《女性の体に「ロリータ」の書き込み…》10代少女ら被害に…アメリカ史上最も“闇深い”人身売買事件、新たな写真が公開「手首に何かを巻きつける」「不気味に笑う男」【エプスタイン事件】
NEWSポストセブン
2025年はMLBのワールドシリーズで優勝。WBCでも優勝して、真の“世界一”を目指す(写真/AFLO)
《WBCで大谷翔平の二刀流の可能性は?》元祖WBC戦士・宮本慎也氏が展望「球数を制限しつつマウンドに立ってくれる」、連覇の可能性は50%
女性セブン
「名球会ONK座談会」の印象的なやりとりを振り返る
〈2025年追悼・長嶋茂雄さん 〉「ONK(王・長嶋・金田)座談会」を再録 日本中を明るく照らした“ミスターの言葉”、監督就任中も本音を隠さなかった「野球への熱い想い」
週刊ポスト
12月3日期間限定のスケートパークでオープニングセレモニーに登場した本田望結
《むっちりサンタ姿で登場》10キロ減量を報告した本田望結、ピッタリ衣装を着用した後にクリスマスディナーを“絶景レストラン”で堪能
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん(時事通信フォト)
笹生優花、原英莉花らを育てたジャンボ尾崎さんが語っていた“成長の鉄則” 「最終目的が大きいほどいいわけでもない」
NEWSポストセブン
日高氏が「未成年女性アイドルを深夜に自宅呼び出し」していたことがわかった
《本誌スクープで年内活動辞退》「未成年アイドルを深夜自宅呼び出し」SKY-HIは「猛省しております」と回答していた【各テレビ局も検証を求める声】
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん
亡くなったジャンボ尾崎さんが生前語っていた“人生最後に見たい景色” 「オレのことはもういいんだよ…」
NEWSポストセブン