その試金石となるのが二階派大幹部の河村建夫・元官房長官(77)の選挙区・衆院山口3区で始まった党内争いだ。
地元では河村氏は次の総選挙で引退、元政策秘書の息子に地盤を譲ると見られているが、そこに林芳正・元文科相(59)が参院から鞍替え出馬の意向を固めたと報じられた。“世襲阻止”で殴り込みを掛ける格好だ。ジャーナリストの磯山友幸氏が語る。
「二階さんや麻生さんから息子を公認するように要求されれば、菅首相は世襲反対の旗を下ろして応じざるを得ない」
山口3区も同様に、二階氏が派閥幹部である河村氏の息子の公認を求めたら、菅氏も断われないだろう。
※週刊ポスト2020年10月9日号