元「ラーメン女子大生」でラーメン評論家の本谷亜紀氏

小林:ひと昔前の「お土産ラーメン」は、常温での長期保存が基本で、添加物を使っていた上、麺が固くなりやすかったですからね。

山本:今は冷凍のストレートスープを温めるだけだから、お湯で割る必要もなければ煮詰まる心配もない。味はもちろん、香りも再現されています。通販のレベルがあがってきているのを感じますね。

大崎:今回の15品のうち、具付きは13品。冷凍スープの中に具が入っているものも多かったです。購入する際は、具の有無と、それに対する価格をチェックしたほうがいいですね。

山本:私の場合、具の評価基準はやっぱり肉、チャーシュー! 喜多方ラーメンのチャーシューはボリュームがあって柔らかでした。

本谷:千葉の「JINRIKISEN」や鹿児島「豚とろ」のチャーシューも、ボリュームたっぷりで満足感が高いですね。

大崎:「飄香」は、ラーメンのお取り寄せとして語っていいのか迷うほど、牛肉がメイン。値段もそれなりに高いですが、すごいです。

山形の「新旬屋本店」、福島「会津ブランド館」

山形の「新旬屋本店」、福島の「会津ブランド館」

山本:「いのたに」は、冷蔵でねぎともやしまで送られてくるのにはびっくり。

大崎:コロナ禍の外出自粛中に、2か月半で100食ほど取り寄せましたが、生ねぎ入りは「いのたに」と岐阜の「あきん亭」が初めて。味に対する店の強いこだわりを感じますね。

本谷:両方とも賞味期限が短いのがネックですが、それさえも楽しんで取り寄せる感じでしょうか(笑い)。

山本:「龍の家」は、1食につきパッケージが7つ。油、タレ、スープ、具がそれぞれ分かれていて、店の工程そのもの。

小林:具なしの場合は、自分で好きな具をのせる楽しみがあります。

山本:私はキムチをのせたり、塩ラーメンに昆布の佃煮を入れたり。あとは、味噌ラーメンにバターは欠かせない(笑い)。

本谷:私は、たまにサバ缶をトッピングしますよ。

大崎:店の味を基準にちょい足しする贅沢がたまらないね。何食かセットの場合は、1杯目は店の指示どおり食べて、2杯目からちょい足しを楽しむのもいい。

山本:煮卵やねぎは、ぜひ入れたい。最近は煮卵もカット済みのねぎもコンビニで買えますから、手軽です。

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