国内

供給が足りないインフルワクチン どうやって接種する?

ワクチンの供給はどうなる(時事通信フォト)

 新型コロナウイルスとインフルエンザが共存する初めての冬がやってくる。その2つに立ち向かうには、インフルエンザワクチンが重要だというレポートがいくつも報告されている。しかし、全国民が接種できる数はない。供給量が足りないなかで、どうすればインフルエンザワクチンを接種できるだろうか。

 まず求められるのが、早め早めの対応だ。国際医療福祉大学病院内科学予防医学センター教授の一石英一郎さんはいう

「まずは近隣病院あるいは、かかりつけのクリニックに早めに予約をしてください」(一石さん)

 ワクチンを接種できる医療機関も限られるので、注意が必要だ。医療ガバナンス研究所理事長の上昌広さんはいう。

「ワクチンをどこにどれだけ供給するかを実質的に決めているのは国ではなく、薬の『卸業者』です。卸業者は前年にワクチンを卸した医療機関としか取引しないので、前年にワクチンをたくさん供給した医療機関は“お得意さま”として今年のワクチンの在庫も多くなります。逆にこれまでの実績がない医療機関には基本的にワクチンは供給されません。

 またインフルエンザワクチンを取り扱うのは大学病院よりもクリニックの方が多いので、必然的にクリニックの在庫が増えます」(上さん)

 ワクチンの供給に「地域差」があることにも気をつけたい。

「子供の数や人口の差によって過不足が出ます。つまり、ワクチンは『ないところにはないが、あるところにはある』というケースが多い。周辺の医療機関には不足していても、少し足を延ばせば、近隣の医療機関に在庫があるかもしれません。最近はインターネットが普及したので、医療機関に直接問い合わせるほか、『まだワクチン接種できます』というネット情報を探してみるしかありません」(一石さん)

関連キーワード

関連記事

トピックス

日高氏が「未成年女性アイドルを深夜に自宅呼び出し」していたことがわかった
《本誌スクープで年内活動辞退》「未成年アイドルを深夜自宅呼び出し」SKY-HIは「猛省しております」と回答していた【各テレビ局も検証を求める声】
NEWSポストセブン
12月3日期間限定のスケートパークでオープニングセレモニーに登場した本田望結
《むっちりサンタ姿で登場》10キロ減量を報告した本田望結、ピッタリ衣装を着用した後にクリスマスディナーを“絶景レストラン”で堪能
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん(時事通信フォト)
笹生優花、原英莉花らを育てたジャンボ尾崎さんが語っていた“成長の鉄則” 「最終目的が大きいほどいいわけでもない」
NEWSポストセブン
実業家の宮崎麗香
《セレブな5児の母・宮崎麗果が1.5億円脱税》「結婚記念日にフェラーリ納車」のインスタ投稿がこっそり削除…「ありのままを発信する責任がある」語っていた“SNSとの向き合い方”
NEWSポストセブン
出席予定だったイベントを次々とキャンセルしている米倉涼子(時事通信フォト)
《米倉涼子が“ガサ入れ”後の沈黙を破る》更新したファンクラブのインスタに“復帰”見込まれる「メッセージ」と「画像」
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん
亡くなったジャンボ尾崎さんが生前語っていた“人生最後に見たい景色” 「オレのことはもういいんだよ…」
NEWSポストセブン
峰竜太(73)(時事通信フォト)
《3か月で長寿番組レギュラー2本が終了》「寂しい」峰竜太、5億円豪邸支えた“恐妻の局回り”「オンエア確認、スタッフの胃袋つかむ差し入れ…」と関係者明かす
NEWSポストセブン
2025年11月には初めての外国公式訪問でラオスに足を運ばれた(JMPA)
《2026年大予測》国内外から高まる「愛子天皇待望論」、女系天皇反対派の急先鋒だった高市首相も実現に向けて「含み」
女性セブン
夫によるサイバーストーキング行為に支配されていた生活を送っていたミカ・ミラーさん(遺族による追悼サイトより)
〈30歳の妻の何も着ていない写真をバラ撒き…〉46歳牧師が「妻へのストーキング行為」で立件 逃げ場のない監視生活の絶望、夫は起訴され裁判へ【米サウスカロライナ】
NEWSポストセブン
シーズンオフを家族で過ごしている大谷翔平(左・時事通信フォト)
《お揃いのグラサンコーデ》大谷翔平と真美子さんがハワイで“ペアルックファミリーデート”、目撃者がSNS投稿「コーヒーを買ってたら…」
NEWSポストセブン
愛子さまのドレスアップ姿が話題に(共同通信社)
《天皇家のクリスマスコーデ》愛子さまがバレエ鑑賞で“圧巻のドレスアップ姿”披露、赤色のリンクコーデに表れた「ご家族のあたたかな絆」
NEWSポストセブン
硫黄島守備隊指揮官の栗林忠道・陸軍大将(写真/AFLO)
《戦後80年特別企画》軍事・歴史のプロ16人が評価した旧日本軍「最高の軍人」ランキング 1位に選出されたのは硫黄島守備隊指揮官の栗林忠道・陸軍大将
週刊ポスト