田中:作詞家・作曲家がいて歌手が歌うという前提があると、歌手の個性を見て、いろんなパターンやテンションの曲を練って世の中に出すことができる。自分で作って自分で歌うと自分の世界なので、そこら辺が違うんでしょうね。
さにー:プロデュースも曲作りも歌うのも1人ってなると、その人の世界観から外に出ないので、やっぱり人と人との化学反応の上に、曲が成り立つという奥行きのあるスタイルに魅力を感じてしまいます。
半田:でも、ぼくらがそう思う一方で、逆にシンガーソングライターの曲の方が共感できるという層も、同じくらいいるかもね(笑い)。
【プロフィール】
半田健人/1984(昭和59)年生まれ。『仮面ライダー555』で初主演。2014年に自身初のオリジナル・フルアルバム『せんちめんたる』をCD&LP同時発売。2017年に全曲自宅録音のアルバム『HOMEMADE』をリリース。現在は作曲家やタレントとしても活動している。
田中稲/1969(昭和44)年生まれ。大阪を拠点にライターとして活動中。昭和歌謡、ドラマ、懐かしブームなどを中心に執筆。著書に『昭和歌謡 出る単 1008語』(誠文堂新光社)など。CREA WEBにて『田中稲の勝手に再ブーム』を連載中。
さにー/1992(平成4)年生まれ。Webデザイナーの傍ら、1970〜1980年代のヒット曲の総合情報サイト『あなたの知らない昭和ポップスの世界』を運営。昭和ポップスの魅力を伝えるため、ラジオやテレビなどにも出演。
※女性セブン2020年10月22日号