12才のときの三浦さん。正義感が強く自然を愛する役柄は、三浦さん本人と似ている(C)2002森の学校製作委員会提供

12才のときの三浦さん。正義感が強く自然を愛する役柄は、三浦さん本人と似ている(C)2002森の学校製作委員会提供

「とにかく光っていました。そりゃあ、光ってた光ってた」

 西垣氏は、当時の三浦さんの印象をそう語る。

「素直な演技をしていたんです。斜めからものを見ることなく、こう見せようということもなくて、思ったままに演技をしていた。木登りしているシーンでもいい表情をしていました。ガキ大将役だったけど、けんかのシーンもできていましたよ。子供の日常生活の中にあることを素直に演じられていたんです」

 そして、西垣氏はこう続ける。

「この映画はみんなの努力があったからできた。しかし、春馬がいたからこそ。春馬じゃなかったら、この映画は成功していなかったですね」

『森の学校』は公開後、モスクワ映画祭に招待されるほど高く評価された。しかし、18年前の作品ということもあってDVD化されておらず、インターネットの配信サービスにも未対応。ファンの間では“幻の映画”となっていた。「一度見てみたい」。その思いは三浦さんの死後、大きなうねりを作り、ついには関係者を動かした。

「リクエストの多い作品を映画館で上映する『ドリパス』というサービスがあるんですが、それで12月から全国で公開されることが決まりました。やっぱりスクリーンで見てほしいからうれしいですね」

 と、西垣氏。まだ小学生だった頃の神童・三浦春馬が、大画面で躍動する。作品のリバイバル上映を、三浦さんも空の上で喜んでいるだろう。

※女性セブン2020年11月26日号

(C)2002森の学校製作委員会提供

ファンの声が公開につながった(C)2002森の学校製作委員会提供

(C)2002森の学校製作委員会提供

(C)2002森の学校製作委員会提供

舞台俳優として新境地を開拓

7月に亡くなった三浦春馬さん

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