「2020年の春以降、頻繁に右翼の街宣車が来るようになりました。毎回日曜日の午前だったのですが、右翼のかたがたは『住民の皆さん、うるさくしてしまい申しわけありません。しかしこれはきちんと言っておかなければなりません』といった前置きをし、安倍氏を批判していました。
春頃は日本人にアビガンを投与せよ、他国の人間に投与する前に日本人に投与を!といったことを主張していました。とにかく、コロナ禍において、安倍氏の政治的リーダーシップが足りなかった、といった主張をしていたのです」
そして、首相を辞任したのであれば、もう右翼は来ないのでは?と予想した近隣住民もいたが、違った。安倍氏は9月16日に辞任したあと、19日に靖国神社を参拝し、退任を報告したが、これに右翼は批判的だった。中川氏はその後の街宣をこう解説する。
「右翼が批判したのは『なぜ首相在任中に靖国を参拝しなかったのだ?』ということです。女性自身の記事に登場する有馬さんの『総裁選再出馬説』も警備の理由かもしれませんが、まだまだ影響力がある人物、ということで警備は若干緩和しつつも、維持しているのかもしれませんね」
物議を醸した安倍氏私邸周辺の警備。ただ、近隣住民からは「警察官がそこら中に立っていることは安心につながっている」との感謝の声も聞かれた。