芸能

元フジ・武田祐子アナ 超マイナー大学出身ゆえの孤独と利点

元フジ・武田祐子アナが異色の学歴による得したこと・苦労したことを語る

元フジ・武田祐子アナが異色の学歴による得したこと・苦労したことを語る

 あこがれの職業である女子アナの出身大学を調べてみると、やはり強いのが早稲田、慶應、上智など、東京の有名私立大学。NHKと民放キー局のアナウンサーは、圧倒的に私大文系卒が多いが、元フジテレビの武田祐子アナは山形大理学部卒という異色の学歴の持ち主だ。女子アナ界“超マイナー校”ゆえの苦労を聞いた。

 * * *
 山形で生まれ、山形大学理学部を卒業するまでずっと山形で育ちました。小学生の時に先生から「君の声はよく通るからアナウンサーになるといい」と誉められたことはありましたが、本当になれるとも思わず、生涯を山形で暮らす予定でした。

 そんな大学時代、「べにばな国体」の観光物産PRのアルバイトを経験して、表現すること、伝えることの喜びを知り、アナウンサーになりたいと思ったのです。でも、地方の理系という環境では、周りにマスコミ志望の友達は皆無で、OB・OGもいない。

 しかも大学4年生になる時、山形県内でフジ系列の番組が放送されなくなってしまい(*)、番組を見られない状況でフジテレビの面接を受けました。他にもTBSやテレビ朝日などを受けて、試験のたびに片道3時間程かけて新幹線で上京していました。

【*フジ系列だった山形テレビ(YTS)がテレビ朝日系列にネットチェンジ。1997年4月のさくらんぼテレビ開局までフジ系列番組の放送がなかった】

 フジテレビの面接は4~5回だったと記憶していますが、面接官の方はエントリーシートに書いた「山形大学理学部生物学科」の学歴に興味を持ってくださることが多かったようです。

 ただ、方言には苦労しました。例えば、山形弁では「雨」と「飴」の発音の区別がなく、共通語の感覚だと「飴が降る」に聞こえてしまう。アナウンス室で毎日のようにアクセントを指導されました。

 実家に電話した翌日は山形弁が出るらしく、よく「昨日実家に電話したでしょ?」と言われました。実家や山形の友人に電話するのもはばかられ、心細かったですね。他にも山形弁だと知らずに「ぼっこ(鉛筆の先が丸くなること)になってる」と言ったら、アナウンス室内で「ぼっこ」が流行語になったことも良い思い出です(笑い)。

関連キーワード

関連記事

トピックス

今季から選手活動を休止することを発表したカーリング女子の本橋麻里(Xより)
《日本が変わってきてますね》ロコ・ソラーレ本橋麻里氏がSNSで参院選投票を促す理由 講演する機会が増えて…支持政党を「推し」と呼ぶ若者にも見解
NEWSポストセブン
白石隆浩死刑囚
《女性を家に連れ込むのが得意》座間9人殺害・白石死刑囚が明かしていた「金を奪って強引な性行為をしてから殺害」のスリル…あまりにも身勝手な主張【死刑執行】
NEWSポストセブン
失言後に記者会見を開いた自民党の鶴保庸介氏(時事通信フォト)
「運のいいことに…」「卒業証書チラ見せ」…失言や騒動で謝罪した政治家たちの実例に学ぶ“やっちゃいけない謝り方”
NEWSポストセブン
球種構成に明らかな変化が(時事通信フォト)
大谷翔平の前半戦の投球「直球が6割超」で見えた“最強の進化”、しかしメジャーでは“フォーシームが決め球”の選手はおらず、組み立てを試行錯誤している段階か
週刊ポスト
参議院選挙に向けてある動きが起こっている(時事通信フォト)
《“参政党ブーム”で割れる歌舞伎町》「俺は彼らに賭けますよ」(ホスト)vs.「トー横の希望と参政党は真逆の存在」(トー横キッズ)取材で見えた若者のリアルな政治意識とは
NEWSポストセブン
ベビーシッターに加えてチャイルドマインダーの資格も取得(横澤夏子公式インスタグラムより)
芸人・横澤夏子の「婚活」で学んだ“ママの人間関係構築術”「スーパー&パークを話のタネに」「LINE IDは減るもんじゃない」
NEWSポストセブン
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン