ビジネス

クラウン SUV化でアルファード的「超高級車」に変貌も

セダンのクラウンは見納めか(時事通信フォト)

セダンのクラウンは見納めか(時事通信フォト)

 1955年に登場して以降、トヨタ自動車の“顔役”として存続し続けてきたラグジュアリーセダン「クラウン」が消滅するというニュースが11月に自動車業界を駆け巡った。ブランド自体は残すものの、SUV化するのだという。一体どんなクルマに変貌するのか。自動車ジャーナリストの井元康一郎氏が予測する。

 * * *
「クラウン消滅」初出記事の発信元は中日新聞で、記事内容も次期型はSUV「ハイランダー」とプラットフォームと共有、北米でも販売等々、かなり具体的なものだった。

 トヨタは「将来の商品計画についてはお話できない」と表明しているが、追取材してみたところ、どうやら最近トヨタグループ内で行われた大規模集会でトヨタ側から出た話だったらしい。そうであるならば、60年以上、15世代にわたって継承されてきた様式であるクラウンセダンの消滅は確定とみていい。

 トヨタがこの決断を下したのは無理からぬこと。クラウンの販売台数はこのところ急落を続けていた。

 今年の1~10月の合計販売台数は約1万8600台。11月、12月と頑張っても、21世紀のワーストだった2017年(約2万9085台)のレコードを大幅に更新するのはもはや確実な情勢だ。現行の15世代クラウンが2018年6月に発売されてからまだ2年半。いくら何でも早すぎる失速である。もはや、この流れは跳ね返せないと踏んだのであろう。

 この急激な販売状況の悪化はなぜ起こったのか。もちろん昨今のセダン衰退の影響も少なからずある。が、クラウンの場合はそればかりではない。これまで四半世紀にわたってクラウンの課題であり続けてきたユーザーの平均年齢の若返りを結局果たすことができなかったことが致命傷となった。

関連記事

トピックス

米倉涼子の“バタバタ”が年を越しそうだ
《米倉涼子の自宅マンションにメディア集結の“真相”》恋人ダンサーの教室には「取材お断り」の張り紙が…捜査関係者は「年が明けてもバタバタ」との見立て
NEWSポストセブン
地雷系メイクの小原容疑者(店舗ホームページより。現在は削除済み)
「家もなく待機所で寝泊まり」「かけ持ちで朝から晩まで…」赤ちゃんの遺体を冷蔵庫に遺棄、“地雷系メイクの嬢”だった小原麗容疑者の素顔
NEWSポストセブン
渡邊渚さん
(撮影/松田忠雄)
「スカートが短いから痴漢してOKなんておかしい」 渡邊渚さんが「加害者が守られがちな痴漢事件」について思うこと
NEWSポストセブン
平沼翔太外野手、森咲智美(時事通信フォト/Instagramより)
《プロ野球選手の夫が突然在阪球団に移籍》沈黙する妻で元グラドル・森咲智美の意外な反応「そんなに急に…」
NEWSポストセブン
死体遺棄・損壊の容疑がかかっている小原麗容疑者(店舗ホームページより。現在は削除済み)
「人形かと思ったら赤ちゃんだった」地雷系メイクの“嬢” 小原麗容疑者が乳児遺体を切断し冷凍庫へ…6か月以上も犯行がバレなかったわけ 《錦糸町・乳児遺棄事件》
NEWSポストセブン
11月27日、映画『ペリリュー 楽園のゲルニカ』を鑑賞した愛子さま(時事通信フォト)
愛子さま「公務で使った年季が入ったバッグ」は雅子さまの“おさがり”か これまでも母娘でアクセサリーや小物を共有
NEWSポストセブン
安福久美子容疑者(69)は被害者夫の高羽悟さんに思いを寄せていたとみられる(左:共同通信)
【名古屋主婦殺害】被害者の夫は「安福容疑者の親友」に想いを寄せていた…親友が語った胸中「どうしてこんなことになったのって」
NEWSポストセブン
高市早苗・首相はどんな“野望”を抱き、何をやろうとしているのか(時事通信フォト)
《高市首相は2026年に何をやるつもりなのか?》「スパイ防止法」「国旗毀損罪」「日本版CIA創設法案」…予想されるタカ派法案の提出、狙うは保守勢力による政権基盤強化か
週刊ポスト
62歳の誕生日を迎えられた皇后雅子さま(2025年12月3日、写真/宮内庁提供)
《累計閲覧数は12億回超え》国民の注目の的となっている宮内庁インスタグラム 「いいね」ランキング上位には天皇ご一家の「タケノコ掘り」「海水浴」 
女性セブン
米女優のミラーナ・ヴァイントルーブ(38)
《倫理性を問う声》「額が高いほど色気が増します」LA大規模山火事への50万ドル寄付を集めた米・女優(38)、“セクシー写真”と引き換えに…手法に賛否集まる
NEWSポストセブン
ネックレスを着けた大谷がハワイの不動産関係者の投稿に(共同通信)
《ハワイでネックレスを合わせて》大谷翔平の“垢抜け”は「真美子さんとの出会い」以降に…オフシーズンに目撃された「さりげないオシャレ」
NEWSポストセブン
中居正広氏の近況は(時事通信フォト)
《再スタート準備》中居正広氏が進める「違約金返済」、今も売却せず所有し続ける「亡き父にプレゼントしたマンション」…長兄は直撃に言葉少な
NEWSポストセブン