2005年に始まったセ・パ交流戦では、セが勝ち越したのは2009年のみ。日本シリーズも2003年以降、セが勝ったのはわずか3回となっている。
なぜここまで差がついたのか。俊足巧打でヤクルト・楽天で活躍した野球評論家・飯田哲也氏が分析する。
「パを底上げしたのは、速球派投手の層の厚さによるところが大きいでしょう。セは先発を崩せばそれ以上の投手が出てこないが、パではたとえ負け試合のリリーフでも150キロ台の投手が出てくる。セがドラフトで即戦力投手を獲得して投手陣の穴を埋めるやり方なのに対し、ソフトバンクはじめパのチームは、将来性あるスケールの大きい若い投手を時間をかけて育成していく。それが力の差として現われています」
※週刊ポスト2020年12月25日号