国内

天皇陛下の新年動画メッセージ 録画ではなく生配信を期待の声

雅子さまの会見出席を望む声は大きい(1月2日、東京・千代田区=時事通信フォト)

2020年の新年一般参賀では、陛下の隣に並んでお姿を見せられた(写真/時事通信フォト)

 新型コロナウイルスの感染拡大という厄災に見舞われながらも、「国民とのつながり」を絶やさないために模索を続けてこられた雅子さま。しかし、“あと一歩”を踏み出すには、大きな壁を越えなければならないという──。

 12月10日、天皇陛下が新年にあたり、国民に向けたビデオメッセージを出されると発表された。注目されるのは、“雅子さまも一緒に映るのか”ということ。雅子さまも一緒にお映りになり、陛下と並んでメッセージを出されれば、皇室史上初の試みとなる。

「2020年、新型コロナに関するご進講を受けられる際には、雅子さまと陛下が並んで座る姿が度々報じられました。専門家から互いに等距離で座られる対等な光景は、平成の時代とは異なる新鮮なものとして映りました。これまでは非公開だったご進講の様子が公開されたのは、少しでも国民へ発信していきたいという両陛下のお気持ちの表れでもあったでしょう」(宮内庁関係者)

 平成の時代、美智子さまはいつも上皇陛下に寄り添われ、常に一歩下がって「後ろから支える妻」であられた。だが、女性の社会進出が当たり前となったいま、令和の時代に合った「夫の隣に並ぶ妻」としての姿を、雅子さまは体現されていらっしゃる。

「2020年11月には、両陛下ご一緒に日本赤十字社医療センターなど全国4つの病院を赤坂御所からオンラインで視察されました。そうした“オンライン行幸啓”は初めての試みですから、オンラインや動画のご活用に前向きなお考えがうかがえました」(皇室ジャーナリスト)

 お立場上、急にオンライン活用を増やすことが難しい中で、両陛下は発信方法を模索されてきた。それならば、新年のビデオメッセージにも雅子さまがお出ましになるのでは──そんな期待が高まりを見せている。元宮内庁職員で皇室ジャーナリストの山下晋司さんは次のように話す。

「ぜひ、生放送で天皇皇后両陛下のお出ましをお願いしたい。新年一般参賀は国民が両陛下や皇族方と『時間』、『場所』を共有する場です。コロナ禍の中、『場所』の共有はかなわなくとも、生放送なら『時間』の共有はできます。テレビの画面越しとはいえ、両陛下とともに新年を迎え、天皇陛下からお言葉をいただければ、年末に録画されたメッセージより、国民の感動や喜びが大きいものになるのは間違いありません」

 例年、新年一般参賀の1回目は、テレビで生中継される。メッセージの生放送も不可能ではないはずだ。

※女性セブン2021年1月7・14日号

2020年の一般参賀での天皇陛下(写真/時事通信社)

2020年の一般参賀での天皇陛下(写真/時事通信社)

関連記事

トピックス

高校時代の安福久美子容疑者(右・共同通信)
《「子育ての苦労を分からせたかった」と供述》「夫婦2人でいるところを見たことがない」隣人男性が証言した安福容疑者の“孤育て”「不思議な家族だった」
活動再開を発表した小島瑠璃子(時事通信フォト)
《輝く金髪姿で再始動》こじるりが亡き夫のサウナ会社を破産処理へ…“新ビジネス”に向ける意気込み「子供の人生だけは輝かしいものになってほしい」
NEWSポストセブン
中国でも人気があるキムタク親子
《木村拓哉とKokiの中国版SNSがピタリと停止》緊迫の日中関係のなか2人が“無風”でいられる理由…背景に「2025年ならではの事情」
NEWSポストセブン
トランプ米大統領によるベネズエラ攻撃はいよいよ危険水域に突入している(時事通信フォト、中央・右はEPA=時事)
《米vs中ロで戦争前夜の危険水域…》トランプ大統領が地上攻撃に言及した「ベネズエラ戦争」が“世界の火薬庫”に 日本では報じられないヤバすぎる「カリブ海の緊迫」
週刊ポスト
ケンダルはこのまま車に乗っているようだ(ケンダル・ジェンナーのInstagramより)
《“ぴったり具合”で校則違反が決まる》オーストラリアの高校が“行き過ぎたアスレジャー”禁止で波紋「嫌なら転校すべき」「こんな服を学校に着ていくなんて」支持する声も 
NEWSポストセブン
24才のお誕生日を迎えられた愛子さま(2025年11月7日、写真/宮内庁提供)
《12月1日に24才のお誕生日》愛子さま、新たな家族「美海(みみ)」のお写真公開 今年8月に保護猫を迎えられて、これで飼い猫は「セブン」との2匹に 
女性セブン
新大関の安青錦(写真/共同通信社)
《里帰りは叶わぬまま》新大関・安青錦、母国ウクライナへの複雑な思い 3才上の兄は今なお戦禍での生活、国際電話での優勝報告に、ドイツで暮らす両親は涙 
女性セブン
東京ディズニーシーにある「ホテルミラコスタ」で刃物を持って侵入した姜春雨容疑者(34)(HP/容疑者のSNSより)
《夢の国の”刃物男”の素顔》「日本語が苦手」「寡黙で大人しい人」ホテルミラコスタで中華包丁を取り出した姜春雨容疑者の目撃証言
NEWSポストセブン
石橋貴明の近影がXに投稿されていた(写真/AFLO)
《黒髪からグレイヘアに激変》がん闘病中のほっそり石橋貴明の近影公開、後輩プロ野球選手らと食事会で「近影解禁」の背景
NEWSポストセブン
秋の園遊会で招待者と歓談される秋篠宮妃紀子さま(時事通信フォト)
《陽の光の下で輝く紀子さまの“レッドヘア”》“アラ還でもふんわりヘア”から伝わる御髪への美意識「ガーリーアイテムで親しみやすさを演出」
NEWSポストセブン
ニューヨークのイベントでパンツレスファッションで現れたリサ(時事通信フォト)
《マネはお勧めできない》“パンツレス”ファッションがSNSで物議…スタイル抜群の海外セレブらが見せるスタイルに困惑「公序良俗を考えると難しいかと」
NEWSポストセブン
中国でライブをおこなった歌手・BENI(Instagramより)
《歌手・BENI(39)の中国公演が無事に開催されたワケ》浜崎あゆみ、大槻マキ…中国側の“日本のエンタメ弾圧”相次ぐなかでなぜ「地域によって違いがある」
NEWSポストセブン