(写真/PIXTA)

コロナいじめも(写真/PIXTA)

「検査で保健所を訪れた際、聞き取り調査がありました。発症前2週間で誰と会って何をしたか、訪問先の部屋の広さや滞在時間まで細かく聞かれたのち、検査で陽性反応が出て、自宅療養となりました。

 そこで悩んだのが、仕事関係の誰にどこまで伝えるか。会社は休む必要があったので上司に伝えましたが、困ったのが取引先。発症前に短時間会っただけなので感染させたとは思えなかったけれど、陽性だと伝えたらパニックになって、『あんなやつとはやってられない』と今後の仕事に影響が出るかもしれません。かなり悩んだ末、ぼくからは伝えないことにしました」

 新中野耳鼻咽喉科クリニック院長の陣内賢さんは「倫理的にあってはならないことだが、保健所に“虚偽の答弁”をしても、忘れていた可能性を含め、罰せられることは恐らくない」と指摘する。

「ただ、勤務先には隠してもいずれ明らかになりますし、その際には人事評価が下がります。会社のためを考えれば当然、職場には正直に伝えるべきです。保健所の聞き取り調査の際、濃厚接触者の定義は感染者と『1m以内かつ15分以上の接触』とあり、濃厚接触者と判断された人には、保健所から直接連絡が入ります。取引先などに感染を伝えるかどうかの判断は、保健所に任せておけば大丈夫です。

 ただし、濃厚接触者となる可能性の高い相手に対しては、事前に勤務先や上司を通じて、『濃厚接触者と判断されたら、保健所から連絡がいく可能性があります』と伝えておくと、心象が多少はよくなるでしょう」

 感染がわかった場合、勤務先には原則として報告すべきだが、「例外」もある。危機管理コンサルタントの田中優介さんが指摘する。

「発症の前後2週間ずっとリモートワークをしていて、ほかの社員との接触がなく、その先もリモートが続くケースでは、必ずしも会社に伝える必要はありません。その場合、後に発覚して追及されたときのために『感染拡大という視点で連絡の必要がないと考えました』などと“言わなかった理由”を明確にしておくことが大切です」

※女性セブン2021年1月7・14日号

関連記事

トピックス

足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
大谷翔平の伝記絵本から水谷一平氏が消えた(写真/Aflo)
《大谷翔平の伝記絵本》水原一平容疑者の姿が消失、出版社は「協議のうえ修正」 大谷はトラブル再発防止のため“側近再編”を検討中
女性セブン
被害者の宝島龍太郎さん。上野で飲食店などを経営していた
《那須・2遺体》被害者は中国人オーナーが爆増した上野の繁華街で有名人「監禁や暴力は日常」「悪口がトラブルのもと」トラブル相次ぐ上野エリアの今
NEWSポストセブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
運送会社社長の大川さんを殺害した内田洋輔被告
【埼玉・会社社長メッタ刺し事件】「骨折していたのに何度も…」被害者の親友が語った29歳容疑者の事件後の“不可解な動き”
NEWSポストセブン
二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ
《独立後相次ぐオファー》二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ 「終盤に出てくる重要な役」か
女性セブン
真剣交際していることがわかった斉藤ちはると姫野和樹(各写真は本人のインスタグラムより)
《匂わせインスタ連続投稿》テレ朝・斎藤ちはるアナ、“姫野和樹となら世間に知られてもいい”の真剣愛「彼のレクサス運転」「お揃いヴィトンのブレスレット」
NEWSポストセブン
破局した大倉忠義と広瀬アリス
《スクープ》広瀬アリスと大倉忠義が破局!2年交際も「仕事が順調すぎて」すれ違い、アリスはすでに引っ越し
女性セブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン