「堺雅人さんと結婚後、菅野さんは2人の子供の育児を優先し、仕事もセーブしてきましたが、女優としての実力は誰もが知るところ。本格復帰となれば、一気に仕事も増えていくのではと思います。

 どんな役でも幅広くこなせそうな雰囲気、ルックスも持ち合わせていますし、働く女性の役や母役などでは、彼女が演じることで説得力が増し、物語に深みやリアリティを持たせる効果もあると思います。彼女を起用したがるテレビ局も多いのではないでしょうか」(名鹿祥史氏)

 さらに、結婚・出産を経たことで、20代の頃とは異なる魅力を発揮していると名鹿氏は指摘する。

「独身時代の天真爛漫なイメージとは反対に、菅野さんは結婚後、知的で落ち着いた女性というイメージを定着させ、同世代の女性からの支持も高いです。

 先月、所属する研音の公式YouTubeチャンネルに出演し、後輩俳優の山崎育三郎さんを相手に、堺雅人さんとの結婚生活や子育ての苦労話を披露していましたが、SNSなどでは菅野さんに共感する女性の声が溢れていました。

 テレビドラマの視聴者の多くはアラサー、アラフォーの女性たちです。これらの女性の声を代弁できる存在であることもまた、彼女の女優としての大きな武器になると思います」(名鹿氏)

 視聴者の声を代弁するという強力な“武器”を持つ菅野美穂。今後はテレビドラマや映画で目にする機会が急激に増えていきそうだ。

◆取材・文/細田成嗣(HEW)

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