筒美京平さんの思い出を語る岩崎宏美

“あの頃”を語る岩崎宏美

早見:そうです、月曜日は大忙しでした。私の時代は『ザ・トップテン』(日本テレビ系)になっていて、そんなに部屋がない渋谷公会堂の「女性楽屋」で宏美サンやアン・ルイスさん(64才)と一緒になるのがすごく楽しかったです。「うわ~、岩崎宏美サンだ~」って。宏美サンの爪がものすごくキレイで、誰よりも長く伸ばしていらしたのも鮮明に覚えています。

岩崎:あの頃、ネイルをやっていたのは(芳村)真理サン(85才)と私だけだったから(笑い)。それも(形が)ラウンドではなくてスクエアだったの。

早見:そうでしたよね~。真理サンは本当にオシャレでいらしたから、『夜ヒット』の衣装は私たちも張り切っちゃいました。真理サンに褒められたかったから。

山田:目に浮かぶようです。素敵な時代でしたよね。時代といえば、あの頃は歌手になることを夢見る少女が本当に多かった。私、「スクールメイツ」でも「ザ・バーズ」でも「ヤング101」でもいいから「なりたい」って思ってましたもん(笑い)。

岩崎:「ヤング101」といえば、『ステージ101』(NHK)に、私と同じ年に新人賞を獲った太田裕美チャン(65才)が出ていたでしょう? 裕美チャンのデビュー曲の『雨だれ』も先生の曲なんですよ。私は2019年、先生の作品のカバーアルバム(『Dear Friends VIII 筒美京平トリビュート』)を出したとき、『雨だれ』を歌わせてもらったんですけれど、デビューのとき、私が『雨だれ』で裕美チャンが『二重唱(デュエット)』だったら……と考えたら、また違っていたのかしらと思いますよね。

 最近、エレファントカシマシの宮本浩次サン(54)が『ロマンス』をカバー(アルバム『ROMANCE』に収録)してくださって、若いかたたちに新しくてカッコイイ『ロマンス』を聴いていただけることもまた先生のお陰だと思います。

山田:そういえば優チャンの『夏色のナンシー』も、替え歌となって「日清シーフードヌードル」のCMソングとして話題ですよね。まさか最後に“ご本人登場”となるとは(笑い)。

早見 ありがとうございます。先生に見ていただきたかったです。ずっと大切にしたい一曲です。

岩崎:絶対に喜んでくださっていると思うわよ。私も、先生に感謝しながら大切に大切に歌い続けます!

構成/山田美保子
『踊る! さんま御殿!!』(日本テレビ系)などを手がける放送作家。コメンテーターとして『ドデスカ!』(メ~テレ)、『アップ!』(同)、『バイキングMORE』(フジテレビ系)、『サンデージャポン』(TBS系)に出演中。CM各賞の審査員も務める。

◆撮影/田中智久

※女性セブン2021年1月8日号

筒美さんについて語る早見優

筒美さんについて語る早見優

関連キーワード

関連記事

トピックス

NHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』の打ち上げに参加したベッキー
《ザックリ背面ジッパーつきドレス着用》ベッキー、大河ドラマの打ち上げに際立つ服装で参加して関係者と話し込む「充実した日々」
NEWSポストセブン
三田寛子(時事通信フォト)
「あの嫁は何なんだ」「坊っちゃんが可哀想」三田寛子が過ごした苦労続きの新婚時代…新妻・能條愛未を“全力サポート”する理由
NEWSポストセブン
雅子さまが三重県をご訪問(共同通信社)
《お洒落とは》フェラガモ歴30年の雅子さま、三重県ご訪問でお持ちの愛用バッグに込められた“美学” 愛子さまにも受け継がれる「サステナブルの心」
NEWSポストセブン
大相撲九州場所
九州場所「17年連続15日皆勤」の溜席の博多美人はなぜ通い続けられるのか 身支度は大変だが「江戸時代にタイムトリップしているような気持ちになれる」と語る
NEWSポストセブン
一般女性との不倫が報じられた中村芝翫
《芝翫と愛人の半同棲にモヤモヤ》中村橋之助、婚約発表のウラで周囲に相談していた「父の不倫状況」…関係者が明かした「現在」とは
NEWSポストセブン
山本由伸選手とモデルのNiki(共同通信/Instagramより)
《噂のパートナーNiki》この1年で変化していた山本由伸との“関係性”「今年は球場で彼女の姿を見なかった」プライバシー警戒を強めるきっかけになった出来事
NEWSポストセブン
マレーシアのマルチタレント「Namewee(ネームウィー)」(時事通信フォト)
人気ラッパー・ネームウィーが“ナースの女神”殺人事件関与疑惑で当局が拘束、過去には日本人セクシー女優との過激MVも制作《エクスタシー所持で逮捕も》
NEWSポストセブン
デコピンを抱えて試合を観戦する真美子さん(時事通信フォト)
《真美子さんが“晴れ舞台”に選んだハイブラワンピ》大谷翔平、MVP受賞を見届けた“TPOわきまえファッション”【デコピンコーデが話題】
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組・司忍組長2月引退》“竹内七代目”誕生の分岐点は「司組長の誕生日」か 抗争終結宣言後も飛び交う「情報戦」 
NEWSポストセブン
活動を再開する河下楽
《独占告白》元関西ジュニア・河下楽、アルバイト掛け持ち生活のなか活動再開へ…退所きっかけとなった騒動については「本当に申し訳ないです」
NEWSポストセブン
ハワイ別荘の裁判が長期化している
《MVP受賞のウラで》大谷翔平、ハワイ別荘泥沼訴訟は長期化か…“真美子さんの誕生日直前に審問”が決定、大谷側は「カウンター訴訟」可能性を明記
NEWSポストセブン
11月1日、学習院大学の学園祭に足を運ばれた愛子さま(時事通信フォト)
《ひっきりなしにイケメンたちが》愛子さま、スマホとパンフを手にテンション爆アゲ…母校の学祭で“メンズアイドル”のパフォーマンスをご観覧
NEWSポストセブン