デマやニセ情報で「ワクチン忌避」の恐れも

 ワクチンに対する考え方は、人それぞれだ。接種を受けるか、受けないかの判断基準は、人ごとに異なる。

 ただ、判断にあたって、すでに行われた接種の情報はとても大切だ。特に、副反応については、「何人に接種して、そのうち何人に症状が出たのか?」、「その症状はどの程度だったのか?」、「症状が出た原因は、どの程度わかっているのか?」といった情報が正しく伝えられるかどうかで、様子見をしていた人の態度が変わってくるだろう。

 SNSが浸透している現代は、ネット上のデマやニセの情報に翻弄される恐れもある。正確な情報がないと、人々は疑心暗鬼になってしまう。たとえば、副反応の情報がSNSを通じて断片的に流れて、それに尾ひれがつくと人々の不安が高まってしまう恐れがある。そうなれば、せっかくのワクチンを忌避する動きが出てしまいかねない。

 世界保健機関(WHO)は、健康に対する脅威の1つとして、「ワクチン忌避」を挙げている。誤った情報のせいで、せっかくのワクチンを忌避する動きが出る事態は、何としても防ぐべきだろう。

 日本では、この春から新型コロナのワクチン接種が始まる。ワクチンを打つかどうかを考える際には、まずはワクチンに関する正確な情報への感度を高めておくことが必要だ。

 最終的には、一人ひとりが自分で納得のいく判断をして、ワクチン接種に対応する――このことが、集団免疫確立の近道といえそうだ。

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