ビジネス

コロナ禍でも沸騰「第3次サウナブーム」 おひとりさま女性もハマる

全国に約5000軒もあるサウナ

全国に約5000軒もあるサウナ

 自粛生活が続く中、在宅勤務の息抜きや溜まった疲労を取りたい人たちで“サウナ人気”に拍車がかかっているという。緊急事態宣言下、第3次ブームといわれるサウナはどうなっているのか──。ジャーナリストの山田稔氏が体験レポートする。

 * * *
 一昨年当たりから空前のサウナブームが続いている。東京五輪が開催された1960年代、そしてスーパー銭湯が全国各地に登場した1990年代に続く第3次サウナブームだというのである。

 日本サウナ総研の「日本のサウナ実態調査2020」によると、年間のサウナ人口は約2761万人にも達するという。サウナ専門の検索サイトでは4500件ほどが検索可能で、全国にあるサウナの総数は約5000軒と言われている。

 とはいえ、いまは新型コロナの緊急事態宣言下である。さすがのサウナ人気も下火になってきているのだろうか──。何はともあれ、行ってみるしかない。雪予想が外れ、冷たい雨がそぼ降る1月後半の日曜日、東京・荻窪にある人気施設「なごみの湯」に出かけてみた。

寡黙なサウナタイムで瞑想にふける

 入り口の自動ドアから中に入ると、正面の壁に「ご来店に際してのお願い」としてマスク着用、消毒の徹底などの注意書きが掲示されている。受付前に手を消毒し、自動測定器で検温。36.5℃、異常なし。入館料にはタオルセット、館内着、サウナマット、アメニティが含まれていた。

 4階の脱衣所で着替え、同フロア内のサウナ、温泉、大浴場を楽しむ。まずは大浴場で頭と体を洗い身ぎれいにして最初のサウナに向かう。

 室内に充満させたスチームで発汗を促すサウナで、ほどよい温度がウォーミングアップにちょうどいい。室内には7、8人がスペースを空けて座り、誰も声を発しない。寡黙なサウナタイムだ。

 10分ほど汗を流した後、外気浴スペースでクールダウン。中央線の発車チャイムの音が流れてくる。次は隣にある温泉に。アルカリ性の泉質。39度ほどなので、のんびりと浸かる。芯から温まったところで、再び外気浴。ゆったりとした時間が流れていく。

 次のサウナへ向かう。今度はサウナストーブから熱い蒸気が立ち上る高温サウナだ。こちらの利用者は5人ほど。みるみるうちに汗が出てくる。いやあ、気持ちがいい。7、8分で退室し、大浴場へ。改めて眺めてみるとさまざまな浴槽がある。超高濃度炭酸泉、ジェットバス、細かい気泡が噴出するバイブラバス、そして水風呂。

 超高濃度炭酸泉に浸かってみる。お湯に溶け込んだ炭酸ガスが血流を促進させるという。幸い、誰も入っておらず独占状態だ。血流が良くなるよう念じて目を閉じ、しばし瞑想タイム。

 このフロアにあるサウナは全部で3種類。最後に入ったのは、ミストサウナ。蒸気で充たされた低温サウナで、中央にたっぷりの塩が用意されている。片手に大盛りの塩をつかんで、体に塗りたくる。

 1席離れた隣の人が床に塩を置いて足の裏にも擦りこんでいるので、さっそく真似をしてみた。塩漬けにされたカラダから汗がにじみ出てくる。調理前の魚にされた気分? これまた心地よいひと時だった。

関連記事

トピックス

真美子さんが“奥様会”の写真に登場するたびに話題に(Instagram /時事通信フォト)
《ピチピチTシャツをデニムジャケットで覆って》大谷翔平の妻・真美子さん「奥様会」での活動を支える“元モデル先輩ママ” 横並びで笑顔を見せて
NEWSポストセブン
「全国障害者スポーツ大会」を観戦された秋篠宮家・次女の佳子さま(2025年10月26日、撮影/JMPA)
《注文が殺到》佳子さま、賛否を呼んだ“クッキリドレス”に合わせたイヤリングに…鮮やかな5万5000円ワンピで魅せたスタイリッシュなコーデ
NEWSポストセブン
クマによる被害が相次いでいる(左・イメージマート)
《男女4人死傷の“秋田殺人グマ”》被害者には「顔に大きく爪で抉られた痕跡」、「クラクションを鳴らしたら軽トラに突進」目撃者男性を襲った恐怖の一幕
NEWSポストセブン
遠藤
人気力士・遠藤の引退で「北陣」を襲名していた元・天鎧鵬が退職 認められないはずの年寄名跡“借株”が残存し、大物引退のたびに玉突きで名跡がコロコロ変わる珍現象が多発
NEWSポストセブン
本拠地で大活躍を見せた大谷翔平と、妻の真美子さん
《スイートルームを指差して…》大谷翔平がホームラン後に見せた“真美子さんポーズ”「妻が見に来てるんだ」周囲に明かす“等身大でいられる関係”
NEWSポストセブン
相撲協会と白鵬氏の緊張関係は新たなステージに突入
「伝統を前面に打ち出す相撲協会」と「ガチンコ競技化の白鵬」大相撲ロンドン公演で浮き彫りになった両者の隔たり “格闘技”なのか“儀式”なのか…問われる相撲のあり方
週刊ポスト
部下と“ラブホ密会”が報じられた前橋市の小川晶市長(左・時事通信フォト)
《「策士」との評価も》“ラブホ通いすぎ”小川晶・前橋市長がXのコメント欄を開放 続投するプラス材料に?本当の狙いとは
NEWSポストセブン
女性初の首相として新任会見に臨んだ高市氏(2025年10月写真撮影:小川裕夫)
《維新の消滅確率は90%?》高市早苗内閣発足、保守の受け皿として支持集めた政党は生き残れるのか? 存在意義が問われる維新の会や参政党
NEWSポストセブン
滋賀県を訪問された秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年10月25日、撮影/JMPA)
《すぐに売り切れ》佳子さま、6万9300円のミントグリーンのワンピースに信楽焼イヤリングを合わせてさわやかなコーデ スカーフを背中で結ばれ、ガーリーに
NEWSポストセブン
送検のため奈良西署を出る山上徹也容疑者(写真/時事通信フォト)
《安倍晋三元首相銃撃事件・初公判》「犯人の知的レベルの高さ」を鈴木エイト氏が証言、ポイントは「親族への尋問」…山上徹也被告の弁護側は「統一教会のせいで一家崩壊」主張の見通し
NEWSポストセブン
女優・八千草薫さんの自宅が取り壊されていることがわかった
《女優・八千草薫の取り壊された3億円豪邸の今》「亡き夫との庭を遺してほしい」医者から余命宣告に死の直前まで奔走した土地の現状
NEWSポストセブン
左から六代目山口組・司忍組長、六代目山口組・高山清司相談役/時事通信フォト、共同通信社)
「六代目山口組で敵う人はいない」司忍組長以上とも言われる高山清司相談役の“権力” 私生活は「100坪豪邸で動画配信サービス視聴」も
NEWSポストセブン