通称「四角公園」での炊き出し。1日3回の配給や炊き出しは日によって場所が違うが、それぞれが情報収集し、時間になると必ず行列ができる
無料宿泊施設「あいりんシェルター」の運営を市から委託されているNPO法人・釜ヶ崎支援機構事務局長の松本裕文氏は感染対策についてこう話した。
「シェルター内は禁酒禁煙で、会話も自粛するルール。ルールを破れば即退去となっています。昼間は一度退室してもらい、全てのベッドや手すり、床までアルコール清掃する。その作業は入居者から希望者を募り、もちろん日給も出ます。10月にシェルターでコロナ感染者が2人出ましたが、時期もズレており、濃厚接触者もいなかった。クラスターにはなっていません」
ドヤ街にも、新しい生活様式が生まれつつある。
取材/鵜飼克郎 撮影/杉原照夫
※週刊ポスト2021年2月12日号
