芸能

ビートたけし「菅首相の言葉が安っぽい理由」を語る

たけし氏は「自分から私は小物だってアピールしてるようなものだ」と指摘

たけし氏は「菅首相は自分から小物だとアピールしてるようなものだ」と指摘

 後手に回った新型コロナウイルス対策をめぐって、菅義偉首相のリーダーシップに疑問の声が上がっている。内閣支持率も低下の一途だ。

 国民がこの国のトップに抱く不信感の正体について、「庶民派として好感を持たれようとする安っぽさ」だと指摘するのがビートたけし氏だ。新刊『コロナとバカ』の中ではこう分析している。

 ***

 安倍(晋三)さんに代わって総理大臣になった菅さんのほうも、これまでを見る限り大したことはできなさそうだよな。まず、言葉のセンスがまるでダメだよね。いきなり「国民のために働く内閣」ってスローガンを掲げたのには笑っちゃったよ。

 それじゃあ、まるで安倍政権が「国民のため」じゃなく、「自分のため」に働いていたってバラしちまったみたいなもんじゃないの。「いえいえ、前の政権も国民のために働いてましたよ」って言うんなら、「じゃあ前と何も変わってないじゃねェか」ってオチでさ。どっちにしろテキトーに考えたのがバレバレだよ。

 菅内閣の閣僚のメンツも、まるで寂れた地方の商店街のジジイ店主の寄り合いみたいでパッとしないしさ。まァ、そもそも菅さん自体が電器屋のオヤジみたいな風貌だから仕方がないんだけどさ。

 菅さんは酒がほとんど飲めないけど、パンケーキが大好きなんだって? オイラは何のことかよくわからなかったけど、大流行した『鬼滅の刃』ってマンガのセリフを引用して、国会で「全集中の呼吸で」なんて答弁してたこともあったよな。

「令和おじさん」として人気が出たのはまだいいとして、「かわいいおじさん」ぶるのはいい加減にしといたほうがいいんじゃないの? 庶民派として好感を持たれようという狙いかもしれないけど、自分から「私は小物です」ってアピールしてるみたいで、安っぽく感じちゃうんだよな。

 たとえば、田中角栄が「アタクシ、スイーツが大好きなんで」とか「あのマンガ、全巻読んで泣きました」なんて絶対言わない。良くも悪くも本当の大物は、そんなやり方で国民にすり寄ろうなんて考えないよ。

 安倍さんだって似たようなもんだったけどね。外出自粛の中、星野源ってミュージシャンが「うちで踊ろう」って動画を配信して、いろんな人がそれにコラボして話題になったんだけど、安倍さんもコレに乗っかってさ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

ビエンチャン中高一貫校を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月19日、撮影/横田紋子)
《生徒たちと笑顔で交流》愛子さま、エレガントなセパレート風のワンピでラオスの学校を訪問 レース生地と爽やかなライトブルーで親しみやすい印象に
NEWSポストセブン
鳥取の美少女として注目され、高校時代にグラビアデビューを果たした白濱美兎
【名づけ親は地元新聞社】「全鳥取県民の妹」と呼ばれるグラドル白濱美兎 あふれ出る地元愛と東京で気づいた「県民性の違い」
NEWSポストセブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
“関東球団は諦めた”去就が注目される前田健太投手が“心変わり”か…元女子アナ妻との「家族愛」と「活躍の機会」の狭間で
NEWSポストセブン
ラオスを公式訪問されている天皇皇后両陛下の長女・愛子さまラオス訪問(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《何もかもが美しく素晴らしい》愛子さま、ラオスでの晩餐会で魅せた着物姿に上がる絶賛の声 「菊」「橘」など縁起の良い柄で示された“親善”のお気持ち
NEWSポストセブン
『ルポ失踪 逃げた人間はどのような人生を送っているのか?』(星海社新書)を9月に上梓したルポライターの松本祐貴氏
『ルポ失踪』著者が明かす「失踪」に魅力を感じた理由 取材を通じて「人生をやり直そうとするエネルギーのすごさに驚かされた」と語る 辛い時は「逃げることも選択肢」と説く
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信フォト)
オフ突入の大谷翔平、怒涛の分刻みCM撮影ラッシュ 持ち時間は1社4時間から2時間に短縮でもスポンサーを感激させる強いこだわり 年末年始は“極秘帰国計画”か 
女性セブン
10月に公然わいせつ罪で逮捕された草間リチャード敬太被告
《グループ脱退を発表》「Aぇ! group」草間リチャード敬太、逮捕直前に見せていた「マスク姿での奇行」 公然わいせつで略式起訴【マスク姿で周囲を徘徊】
NEWSポストセブン
11月16日にチャリティーイベントを開催した前田健太投手(Instagramより)
《巨人の魅力はなんですか?》争奪戦の前田健太にファンが直球質問、ザワつくイベント会場で明かしていた本音「給料面とか、食堂の食べ物がいいとか…」
NEWSポストセブン
65歳ストーカー女性からの被害状況を明かした中村敬斗(時事通信フォト)
《恐怖の粘着メッセージ》中村敬斗選手(25)へのつきまといで65歳の女が逮捕 容疑者がインスタ投稿していた「愛の言葉」 SNS時代の深刻なストーカー被害
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
「はい!お付き合いしています」水上恒司(26)が“秒速回答、背景にあった恋愛哲学「ごまかすのは相手に失礼」
NEWSポストセブン
三田寛子と能條愛未は同じアイドル出身(右は時事通信)
《梨園に誕生する元アイドルの嫁姑》三田寛子と能條愛未の関係はうまくいくか? 乃木坂46時代の経験も強み、義母に素直に甘えられるかがカギに
NEWSポストセブン
大谷翔平選手、妻・真美子さんの“デコピンコーデ”が話題に(Xより)
《大谷選手の隣で“控えめ”スマイル》真美子さん、MVP受賞の場で披露の“デコピン色ワンピ”は入手困難品…ブランドが回答「ブティックにも一般のお客様から問い合わせを頂いています」
NEWSポストセブン