音声で交流するClubhouseの「トークルーム」(dpa/時事通信フォト)

他のユーザーの音声チャットを聞いたり、挙手で会話に参加したりできる(dpa/時事通信フォト)

情報流出、未成年トラブル、ハマりすぎに注意

 新型コロナウイルス感染拡大の中でも新たな出会いを生み出してくれるClubhouse。しかし、何事も長所があれば、短所もある。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)など多数の著書を持つITジャーナリストで情報リテラシーアドバイザーの高橋暁子氏は、Clubhouseが抱えるリスクをこう指摘する。

「主に3つのリスクが考えられ、1つめが情報流出問題です。トークのアーカイブが残らない仕組みで、なおかつ話したことの録音・記録は規約で禁止されていますが、不可能なわけではありません。ICレコーダーなどで記録されて流出する可能性は十分にあるでしょう。

 2つめは、未成年トラブルです。利用規約で18歳以上対象とされていますが、特に年齢を確認する仕組みなどはなく、未成年もやろうと思えば利用は可能です。知らない人と直接話すことで、未成年が出会い系被害などに遭う危険性が考えられます。実際、『高校生と知り合えた』という話も聞いていますし、『明日会おう』と初めて話した同士で約束をしているのを見かけたこともあります。

 3つめは、サービス自体の中毒性の高さです。友人と話せる楽しさに加え、芸能人などと直接話せる機会もある上、アーカイブが残らないためリアルタイムで聞かねばならず、時間を食いがちです」

 ブームの過熱により、Clubhouseをめぐる詐欺行為も起きているという。高橋氏が続ける。

「直接会話することの力は強く、話しているうちに、よく知らない相手でも信用したり好意を持ったりすることは珍しくありません。すでに米国ではClubhouseが情報商材の販売にも使われており、そのようなものと親和性が高いサービスである点には注意が必要でしょう。

 招待詐欺も起きています。SNSなどで招待権を売る口約束をした上で、支払いを受けてから相手をブロックして逃げるというものです。そもそも見知らぬ相手に電話番号を渡すと悪用される可能性があり、非常にリスクが高い行為と言えるでしょう」

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