芸能

テリー伊藤が明かす『サンジャポ』アナたちが“あかぬけた”瞬間

テリー伊藤氏が『サンジャポ』歴代アナを振り返る(撮影/高橋定敬)

テリー伊藤氏が『サンジャポ』歴代アナを振り返る(撮影/高橋定敬)

 担当する番組で日々真剣勝負を繰り返す女子アナたち。共演者だけが知っている素顔がある。長年続く日曜朝の情報番組『サンデー・ジャポン』(TBS系)の初期からコメンテーターを務めるテリー伊藤氏が、歴代アナを振り返った。

 * * *
 女子アナは大変だなって思うんですよ。野球選手がルーキーで3番、4番を打つように、新人でもいきなり人気番組を任される。プレッシャーだけど生き甲斐でもあり、続けるうちに女子アナから“女性アナ”へと成長していくんだよね。

 今の『サンジャポ』の山本(里菜)も、最初は苦労したと思います。アナウンサーはトークが盛り上がっていても、カットインして次のコーナーに行かなきゃならない。話に水をさすようで、新人には難しいですよね。彼女の前には(田中)みな実や吉田(明世)がいたから、最初はつくり笑顔や、無理にキャピキャピしている印象もあった。でもここ1~2年は表情が変わりました。自分なりの方法が見えてきたのか、もしくは写真誌に男と撮られて吹っ切れたのかもしれない(笑い)。

 俺がこういうこと言うから、アナウンサーは俺に悩みなんて相談しないけど、吉田は結婚後も俺の自宅に遊びに来てくれるくらい仲が良い。万人に好かれるタイプで、(杉村)太蔵さんとよく、「結婚するなら明世ちゃんだな」って話しました。

 真逆なのが田中みな実(笑い)。「嫌いなアナウンサー」1位にも選ばれたけど、彼女には逆手に取るしたたかさがあった。だから共演者として喋りやすかったです。当時、本番直前に「彼氏とまだ付き合ってる?」なんて言っても、普通に返事して、スタッフもみんな笑ってましたからね。フリーになって写真集を出版した決断も、その道に進むと決めた彼女の逞しさを感じます。

 フリーといえば、TBSを辞める前に『サンジャポ』に出てくれていた宇垣(美里)さんには「媚びない良さ」があった。もう少し長く、キャラが定着するまで共演できていたら……とも思うけど、感性を磨いて媚びない良さを伸ばしてほしいね。

 田中みな実がアナウンサーの価値観を変えたように、これからの時代は色々な女子アナがいていいんです。振り返ると、『サンジャポ』最初の小倉弘子さんは「バリキャリ」でどんな職業でもこなせそうと思った。青木裕子はほわ~んとしているようで、いちばん真面目に原稿を読んで準備していた。だから、それぞれ爆笑問題と信頼関係ができていたと思います。面倒見がいいから、長年のMCの責務としてこれからも女子アナを育ててほしいね。俺は、好き勝手に喋ってますから(笑い)。

【プロフィール】
テリー伊藤(てりー・いとう)/1949年、東京都生まれ。コメンテーターやディレクターとして数々の人気番組に携わる。

※週刊ポスト2021年3月12日号

関連記事

トピックス

大谷が購入したハワイの別荘の広告が消えた(共同通信)
【ハワイ別荘・泥沼訴訟に新展開】「大谷翔平があんたを訴えるぞ!と脅しを…」原告女性が「代理人・バレロ氏の横暴」を主張、「真美子さんと愛娘の存在」で変化か
NEWSポストセブン
小林夢果、川崎春花、阿部未悠
トリプルボギー不倫騒動のシード権争いに明暗 シーズン終盤で阿部未悠のみが圏内、川崎春花と小林夢果に残された希望は“一発逆転優勝”
週刊ポスト
「第72回日本伝統工芸展京都展」を視察された秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年10月10日、撮影/JMPA)
《京都ではんなりファッション》佳子さま、シンプルなアイボリーのセットアップに華やかさをプラス 和柄のスカーフは室町時代から続く京都の老舗ブランド
NEWSポストセブン
兵庫県宝塚市で親族4人がボーガンで殺傷された事件の公判が神戸地裁で開かれた(右・時事通信)
「弟の死体で引きつけて…」祖母・母・弟をクロスボウで撃ち殺した野津英滉被告(28)、母親の遺体をリビングに引きずった「残忍すぎる理由」【公判詳報】
NEWSポストセブン
焼酎とウイスキーはロックかストレートのみで飲むスタイル
《松本の不動産王として悠々自適》「銃弾5発を浴びて生還」テコンドー協会“最強のボス”金原昇氏が語る壮絶半生と知られざる教育者の素顔
NEWSポストセブン
沖縄県那覇市の「未成年バー」で
《震える手に泳ぐ視線…未成年衝撃画像》ゾンビタバコ、大麻、コカインが蔓延する「未成年バー」の実態とは 少年は「あれはヤバい。吸ったら終わり」と証言
NEWSポストセブン
米ルイジアナ州で12歳の少年がワニに襲われ死亡した事件が起きた(Facebook /ワニの写真はサンプルです)
《米・12歳少年がワニに襲われ死亡》発見時に「ワニが少年を隠そうとしていた」…背景には4児ママによる“悪辣な虐待”「生後3か月に暴行して脳に損傷」「新生児からコカイン反応」
NEWSポストセブン
部下と“ラブホ密会”が報じられた前橋市の小川晶市長(左・時事通信フォト)
《黒縁メガネで笑顔を浮かべ…“ラブホ通い詰め動画”が存在》前橋市長の「釈明会見」に止まぬ困惑と批判の声、市関係者は「動画を見た人は彼女の説明に違和感を持っている」
NEWSポストセブン
バイプレーヤーとして存在感を増している俳優・黒田大輔さん
《⼥⼦レスラー役の⼥優さんを泣かせてしまった…》バイプレーヤー・黒田大輔に出演依頼が絶えない理由、明かした俳優人生で「一番悩んだ役」
NEWSポストセブン
国民スポーツ大会の総合閉会式に出席された佳子さま(10月8日撮影、共同通信社)
《“クッキリ服”に心配の声》佳子さまの“際立ちファッション”をモード誌スタイリストが解説「由緒あるブランドをフレッシュに着こなして」
NEWSポストセブン
“1日で100人と関係を持つ”動画で物議を醸したイギリス出身の女性インフルエンサー、リリー・フィリップス(インスタグラムより)
《“1日で100人と関係を持つ”で物議》イギリス・金髪ロングの美人インフルエンサー(24)を襲った危険なトラブル 父親は「育て方を間違えたんじゃ…」と後悔
NEWSポストセブン
自宅への家宅捜索が報じられた米倉(時事通信)
米倉涼子“ガサ入れ報道”の背景に「麻薬取締部の長く続く捜査」 社会部記者は「米倉さんはマトリからの調べに誠実に対応している」