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『天国と地獄』、なぜ視聴率で独走? 光る「総合点の高さ」

ドラマはクライマックスへと向かう(時事通信フォト)

ドラマはクライマックスへと向かう(時事通信フォト)

 2021年1月期のドラマ視聴率ランキングは、綾瀬はるかが主演を務める日曜劇場『天国と地獄〜サイコな2人〜』(TBS系)の独走状態だ。2月28日に放送された第7話の世帯平均視聴率は14.7%と報じられており、この勢いのままクライマックスに突入していきそうな気配を見せている。

 本作は、女刑事・ 望月彩子(綾瀬)と殺人鬼・日高陽斗(高橋一生)の精神が入れ替わってしまうサスペンス。第1話の段階では、「一緒に階段から転げ落ちる」というベタな入れ替わり設定や、着けたり外したりの中途半端なマスク描写にツッコミを入れる視聴者も多かった。

 そんな序盤で話題を牽引したのが、綾瀬はるかと高橋一生の「入れ替わり演技」だ。お互い見事に精神の入れ替わりを表現し、血まみれで冷酷な笑みを浮かべる綾瀬、涙目で震える高橋など、ふたりの新鮮な演技が毎週大きく反響を呼んだ。

 入れ替わり演技が耳目を集めるうちに、『世界の中心で、愛をさけぶ』、『白夜行』、『JIN-仁-』、『天皇の料理番』、『義母と娘のブルース』など数々のヒットドラマを担当してきた名手・森下佳子による脚本も本格的な盛り上がりを見せていった。物語も後半戦となった現在では、“クウシュウゴウ”などの謎をめぐって視聴者の考察が過熱し、毎週のように関連ワードがTwitterのトレンドをにぎわせている。

 他にも話題作がいろいろ放送されている中で、なぜ『天国と地獄』が視聴率レースを独走しているのか? ドラマウォッチャーの明日菜子氏は、昨年1月期に放送されたヒット作『テセウスの船』から生まれた「流れ」を感じているという。

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